アツい!ほっこり!ラーメン屋の壁に張られた名言集
マンション広告のキャッチコピーからラーメン屋の社訓(?)まで、最近目につくポエム的フレーズ。やたら大げさすぎたりして、何が言いたいのかわからなくなってる例も多数あり。そんな巷にあふれるポエム化現象を徹底リサーチ。いや、マジで意味不明っス……。
◆ラーメン屋編
「好敵手とは それは自分」(「武蔵家」明大前店)など、ラーメン屋の壁に貼られているのは、松岡修造氏の口から飛び出しそうな実にソウルフルなポエムが多い。
なかでも「いま居る処が最後の砦 そしてすべての始まりなんだ がんばろうぜ」(「麺の坊 砦」)なんてのは、合戦前の戦国武将並みの覚悟を持ってラーメンを作ってくれていたようで思わず感服。
「難行の自力門を真の解脱に至り得るか その数少ない道を遊び心でくぐる男あり」(「二代目げんこつ屋」)と二代目が先代へ綴ったポエムは、何だか意味はわからないがハンパないほどリスペクトしていることは十分伝わってくる。
ほかにも「この人生は一生懸命 私の人生は一笑賢命 いつでもどこでも いっしょうけんめいが いちばん美しい」(「ラーメン魁力屋」)という相田みつをインスパイア系や、「父は僕の背中を押すようにラーメン屋に入った… 二人きりで外で食べるのは初めてだった。(略)僕は今日のこの日を父との記念日にすることにした」(「希望軒」)というサラダ記念日インスパイア系もあり、温かいラーメンと相まって心がほっこり。
「清く正しく美しく 散歩に読書に ニコニコ貯金 週末は釣りゴルフ写経 世のため人のため社会のため Love&Peace&Together♪♪♪」(「ラーメン二郎」横浜関内店)は、ルー大柴ばりの華麗な英語交じりのフレーズを炸裂させつつ、最後は「国の乱れは宇宙の乱れ ニンニク入れますか?」と宇宙情勢まで慮る。壮大っス!
取材・文/石島律子 漆原直行 昌谷大介(A4studio) イラスト/カネシゲタカシ
― [ポエム化する日本](驚)症例報告【7】 ―
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