番号はそのままで通話料が半額!?「楽天でんわ」のカラクリ
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ご存じの人もいると思うが今、使っているスマホで月々の通話料が半額になるのが「楽天でんわ」(http://denwa.rakuten.co.jp/)。通話料以外の初期費用や月額使用料などは一切かからない人気の通話アプリだ。
まだ、知らない人のためにその仕組みを簡単に説明すると、「楽天でんわ」は使っているスマホの電話番号はそのままで、30秒10.5円で電話をかけられるアプリ。ケータイ電話の通話料30秒21円(※)と比べると半額だ。このアプリを使えば、ドコモ、au、ソフトバンクなどのケータイキャリアはもちろん、固定電話にかけても通話料は30秒10.5円。月々の通話料が1万円の人は半額の5000円で済む。4月からの消費増税に備えて通話料を節約したい人にとって、番号はそのままで通話料が半額になるありがたいアプリなのだ。
(※)通話料が30秒21円のプランをケータイキャリアと契約中の場合
アプリの使い方は実にシンプル。「楽天でんわ」のサイトから利用登録してスマホに「楽天でんわ」をインストールするだけ。楽天会員なら1分で登録が完了する。アプリはiOSとAndroidに対応しているので、iPhoneでもGalaxyでも利用できるのも魅力だ。
先だって、国内通話だけでなく国際通話にも対応。32か国一律10円/30秒(非課税)で、「楽天でんわ」ユーザーなら追加手続きなしですぐに利用できる。
一般的に通話料が安くなるアプリといえば、登録すると「050」から始まる電話番号がもらえるIP電話サービスを思い浮かべる人もいるだろうが、「楽天でんわ」はLTEなどのデータ通信回線を利用するIP電話サービスではない。そのため、IP電話サービスのように、相手に通知される番号が変わってしまったり、音質の低下や遅延が起きる心配がない。「楽天でんわ」は電話回線を使用しており、普通にスマホで電話をかけるのと通話品質は同等だ。
実はこの「楽天でんわ」、発信の際に相手先の電話番号の前に「0037-68」という番号をアプリが自動で付けているだけ。相手先の電話番号の前に「0037-68」を付けることで、フュージョンのネットワークを経由して通話しているのだ。発信の際、電話番号の前に「0037-68」を付けているが、相手には「0037-68」は表示されず、発信者の通常の電話番号だけが通知されるので、相手先が知らない番号だと怪しむこともない。
ちなみに着信は、「楽天でんわ」のアプリではなく、通常スマホで使っているアプリで着信する。なお「楽天でんわ」のアプリを使わずに、発信の際、先に「0037-68」とダイヤルしてから相手の電話番号をダイヤルして発信しても通話料は30秒10.5円になる。
このようにメリットだらけの「楽天でんわ」だが、家族間や同キャリア間で無料通話ができる相手と「楽天でんわ」を使って通話をすると、有料になってしまう(30秒10.5円かかかる)点は注意が必要だ。こうしたことを回避するためには、「楽天でんわ」の無料通話リストに、無料通話になる相手の電話番号をあらかじめ登録しておけばOK。これで無料通話リストの相手には、アプリを使っても「0037-68」を付けずに発信するため、ケータイキャリアの無料通話が適用される。
ただし、無料通話リストに登録していない相手には、「0037-68」を付けて電話をかけてしまう。そのため発信する際、例えば相手が自分と同キャリアで無料通話できるかどうかわからない場合に、「楽天でんわ」で電話をかければいいかどうか迷ってしまうことはある。現状、アプリ側に相手先のキャリアを自動判別する機能はないので、この点は仕方がないと割り切るしかない。
なお、記者は昨年のアプリリリース以来使っているが、1万円前後だった通話料が半額になった。記者の場合、当初は「楽天でんわ」のアプリを使って発信していたが、通話履歴に頻出するような、よく電話をかける相手の電話番号は、あらかじめ電話帳のほうに「0037-68」を付加済みなので使い慣れた通話アプリで発信している。それでも30秒10.5円の「楽天でんわ」のサービスは受けながら、スムーズに発信することができる。以前、IP電話サービスを使っていたときのような通信品質への不満もまったくない。記者が使っているAndroidスマホでは当初、アプリが重いこともあったが、リリースから2か月以上経ち動作も含め多数機能が改善されたことで、今はサクサク動く。
また、通話料100円につき楽天スーパーポイントが1ポイント貯まる特典もうれしい。記者の場合、楽天カードで通話料を支払っているので100円につき倍の2ポイント貯まっている。
通話料が半額になり、かつポイントも貯まる。キャリアを変えずに、通話品質を保ちつつ通話料だけを劇的に安くするには、現状ではこれがベストの選択だと思うがいかがだろう。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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