「玩具メーカーが今の時代に提案できるロボットとは?」タカラトミー商品担当者が語る
子供だけに遊ばせるのはもったいない! そんなハイテク満載のヤバいおもちゃが多数登場している。玩具に秘められた最新技術に迫る
◆スマホ連動以外も凄い大人も興奮のハイテク
2年ほど前からスマホ連動玩具が注目を集めている。ペットをスマホのタッチ操作やカメラ・マイクを使って世話をする「スマートペット」(バンダイ)が、「日本おもちゃ大賞2012」イノベイティブ・トイ部門を受賞したのを筆頭に、もはやスマホ連動玩具は定番と化している。従来からあるヘリコプターなどのラジコン類も、スマホ対応となり複雑な操作をシンプルにすることに成功した。また、スマホでコントロールするだけでなく、多数の連動アプリでさまざまな遊び方ができる玩具や、教育的な側面もある玩具も登場してきている。
ハイテクといえばロボット玩具もその進化が凄まじい。かつて一世を風靡したソニーの「AIBO」を筆頭に、最近ではソフトバンクの人型ロボット「Pepper」が話題となっているが、さらに廉価なものも登場しているのだ。廉価ながら、音声認識、ジェスチャーコントロール、姿勢の制御技術などが詰め込まれており、人間の動作や言葉を理解するという。
遊べば「凄い!」と驚くこと請け合いのハイテク玩具。その中身はどうなっているのか? 開発担当者らに技術解説とともに、開発裏話、トレンドを聞いた。
◆ロボット
タカラトミーから二足歩行ロボット「i-sobot」から7年ぶりとなる「オムニボット」シリーズの新商品「ハロー!ズーマー」と「ハロー!ミップ」が登場した。ハイテク玩具はトレンドではあるが、今なぜ再び復活したのか?
「家庭用お掃除ロボや医療・製造など多くの場所でロボットが活躍する世の中になりました。ロボットに対する熱の高まりを感じ、玩具メーカーが今の時代に提案できるロボットは何かと考え復活させました」とは、タカラトミー商品担当者(以下、同)。
「ハロー!ミップは、手のひらをかざすだけで直感的に操作できます。このジェスチャーコントロールという技術は、テレビやカーナビなどの操作にも検討・採用されているものです」
玩具にも身近な家電と同様の技術が採用されているのだ。
「ハロー!ミップには倒立振り子センサーが搭載されており、二輪での自立はもちろん、約350g(缶ジュース1本相当)の物を載せても重さを認識して、自力でバランスをとって運ぶことができます。ハロー!ズーマーの音声認識機能は、イントネーションにかかわらず聞き分けることができ、パソコンやアプリの音声にも反応します。愛嬌あふれる仕草は、雑誌の記事やネットのおもしろ動画などから勉強しました」
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=687933
愛嬌ある動きの背景には、最新技術が隠されていたのだ。
●「Hello! Zoomer」(タカラトミー)
1万5000円。音声認識機能を搭載した小型犬ロボット
●「Hello!MiP」(タカラトミー)
1万5000円。自立二輪走行ロボット。ジェスチャー操作に対応
【ロボット玩具の歴史】
1984年、トミー(当時)はのちにロボットシリーズとなる「Omnibot」を販売開始。初代は身長40cm体重4.5kg(!?)で、リモコン操作した動きをテープに記録し、繰り返し動作させるというものだった。商品を振り返ると、その造形は、時代ごとに変わりゆく人々の思い描くロボット像を象徴しているようにも見える
― 大人も子供もハマるおもちゃの中のハイテクに刮目せよ!【1】 ―
『Omnibot Hello! Zoomer』 芸をしたり、鳴いたり、ハアハアしたり、あなたの友達になってくれる! |
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