更新日:2014年08月18日 16:15
デジタル

クルマやロケット技術が導入される「おもちゃの世界」に興奮

子供だけに遊ばせるのはもったいない!そんなハイテク満載のヤバいおもちゃが多数登場している。玩具に秘められた最新技術、その中身はどうなっているのか? 開発担当者らに技術解説とともに、開発裏話、トレンドを聞いた。 ◆ミニカー
チョロQ「Q-eys」

チョロQ「Q-eys」

 自動車業界が今、積極的に取り組んでいる“ぶつからないクルマ”の技術。これがミニカーの世界にも導入されつつある。タカラトミー「チョロQ」シリーズの新商品「Q-eyes」は、車体前面に付いた2つの赤外線センサーが障害物を認識し、自動的に回避して走行できる。 「実際の自動車とはセンサーや方式が異なりますが、技術的な凄さだけでなく、おもちゃならではのかわいらしさも感じてもらうべく精度を調整しています。こだわったのは、ステアリング性能です。反応しても大回りしかできないと回避している実感がないので、従来機より小回りが利きます」(タカラトミー商品担当者) ●チョロQ「Q-eys」(タカラトミー) 2014年9月下旬発売予定。3500円~。人気自動車とのコラボも ◆スマホ連動
Sphero(スフィロ)2.0

Sphero(スフィロ)2.0

 シンプルな球体のロボティックボール「Sphero(スフィロ)」がにわかに注目されている。スマホから操作し、最高秒速2mで走行、カラフルに発光させたり、跳ね回らせたり、防水なので水上を走らせることもできる。その内部には、ロケットの慣性センサーと同じ仕組みの加速度計とジャイロを搭載しているという。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=687936  アプリはSDK(開発キット)が公開されており、プログラミングできれば誰でも開発できる。そのため、公式アプリ以外も含め現在35本が公開されている。ARゲームやスフィロ自体をコントローラーにしたシューティングなど多様だ。スフィロの動きや発光色をドラッグ&ドロップでプログラムできるアプリなどは、教育的側面でも注目されている。
TeNQ

今夏オープンした宇宙ミュージアム「TeNQ」には、スフィロの体験アトラクションが常設。タブレットでスフィロを操作し、ロケット発射台までの細いコースを走らせる

 共同創業者アダム・ウィルソン氏は、「コンピュータの授業で画面に『Hello World』と出しても面白くない。スフィロは目の前のボールがプログラムした通りに動く。子供はそこに興奮し、プログラマーになりたいと言ってくれた子もいる」と手応えを感じていた。高等教育ではアプリ開発や高度なプログラミングにもスフィロが活用されるという。  さらに、アダム氏は「スフィロにソーラーパネルを付けて、太平洋を単独自動走行させるなど、ユーザーからもスフィロを使った面白いアイデアがたくさん寄せられています」と、語る。すでに別形状の新商品も発表されており、今後もハードとソフト両面でのさらなる進化、個性的なアプリの登場に期待できそうだ。 ●ロボティックボール「Sphero(スフィロ)2.0 1万3800円。国内一部店舗、ネットストアで購入可能。iOS・Androidに対応 ― 大人も子供もハマるおもちゃの中のハイテクに刮目せよ!【2】 ―
チョロQ Q-eyes

コースガレージセット NISSAN GT-R

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