女子うんざり…おっさんがやりがちな“ダメなデート”の特徴
―[[おっさんデート]のここが痛い!]―
おっさんの痛いと思われる、デートの場所選び。「最近の若いコは知らないだろうから」というセレクトは、見聞を広めてあげたいというおっさんの好意なのだろう。とはいえ……。
「連れていかれた歌舞伎町の立ち飲み屋は、タバコ臭くて刺し身はカピカピ。隣客に『カンパイ頂きます』とか、調子に乗って恥ずかしい。吉田類気取りかよ」(25歳)
「面白いところを見せてあげると言われて待ち合わせたのが南千住。『社会勉強だ』と、吉原跡地だの山谷地区をヒールでさんざん歩かされ、うんざり」(25歳)
そう、ダメなおっさんデートの特徴は、独りよがりだということ。
「夜景を見ようと向かったのが、煙が立ち上る工場地帯。工場の魅力を力説されても、工業夜景に一切の興味がありません」(32歳)
「『商店街巡りだ』と、戸越銀座でビール片手にコロッケや焼き鳥をかじりながら、行ったり来たり。いい年して、なんでこんなことしなきゃならないの」(31歳)
と、サブカル気取りの個性派デートも大不評。
一方で、バブル世代にとってはお馴染み(?)の「ホテルのバー」はというと……。
「『なんなら、上の部屋取ろうか?』と言われて、そのあまりの昭和臭に笑いを堪えた」(26歳)
「バーボンのロック片手に、『お前って、ホント、頑張り屋だよな』と言いながら、髪までなで始めたので、適当な理由をつけて逃げ出しました」(29歳)とまあ、女子たちにとっては、もはやベタなコントのステージなのである。
<痛いポイント>
1.平凡な立ち飲み処で大衆酒場たるやを語る
2.会社帰り、辺鄙な場所に誘い、女子を歩かせる
【デートの達人もどきキーワード】
●吉田類気取り
どこにでもいそうな酔っ払いのおっさんであり、酒場詩人こと吉田類さんが酒と肴をひたすら旨そうに飲み歩く番組『吉田類の酒場放浪記』(BS‐TBS)が大衆酒場ブームを牽引。赤ちょうちんに老若男女が集っているが、大衆酒場にも甲乙あるわけで、酒処への嗅覚がない輩が吉田類さんを気取り、ふらっと暖簾をくぐるのは一人でやったほうが無難。
●南千住
江戸時代には遊郭があった駅南側、通称・山谷地区には、昭和の風情を残す大衆酒場が点在する。京成立石、横浜・野毛などの戦後の闇市や赤線地帯も同様に大衆酒場街として昨今、大人気だが、一方で「大衆酒場巡りはデートじゃなくて社会見学、年上ならもっといい店に連れていってほしい」(33歳)、「山谷のど真ん中で路チューされて、『このギャップがいいだろ?』って、この人バカなの!?」(39歳)などクレームも多い。行く前に相手の気分を確認しておきたい。
イラスト/こまつめ組
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