ブラックなコールセンターで働く元美人キャリアウーマンの悲哀。20歳下から怒鳴られる毎日
ブラックバイトといえば、学生や若いフリーターがターゲットになっていたが、最近では中高年の労働市場でもこの言葉が注目され始めた。薄給で過酷な労働を強いられる50~60代の姿を追った! 本人が告白した驚きの労働環境とは!?
◆ブラックなコールセンターで働く元美人キャリアウーマン
●Yさん・女性(51歳)東京都/前職:メーカー経理
●前職の年収:500万円/現在の年収:190万円
「20歳も下の女性リーダーから『ババァ、もっと早く話せないの? 時給がもったいないよ』と怒鳴られる毎日です。週6日勤務で働いても、手取りは14万円弱。電話の声が聞き取りにくくなったり、話すスピードも落ちてきて……そのうち、クビになるんでしょうね」
五十の手習いで始めたコールセンターでの仕事の苦労について、そう吐露するYさん(51歳)。8時間労働で日給6500円で、始業1時間前に出勤させられるがそれは時給にカウントされない。
群馬県内に空き家となった実家があるが、そこでは今の年齢で働ける職場がなく、都下の家賃6万円のアパートに住み続ける。
そんな彼女だが、10年前まではいわゆるキャリアウーマンだった。しかし40歳の時、母親の介護のために退職。6年前に母が死去したのち、派遣会社に登録して仕事に復帰した。しかし……。
「5年の間に、事務や経理のIT化が驚くほど進んでいて、浦島太郎状態でした。複数の派遣先を1年未満で雇い止めになり、ついに派遣会社からサジを投げられた」
その後、アルバイト求人サイトで見つけたのが今の仕事だ。
「これでも昔はモテた。芸能事務所からスカウトされたこともある」とYさん。失礼ながら、その面影は今はもう見られないが、「女として高く売れたときに結婚しておけばよかった」と溜息交じりに漏らすのだった。
※写真はイメージです
― [中高年ブラックバイト]のヒドすぎる実態 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ