仕事のミスをなすりつけ、妻を寝取った上司に倍返し【地方銀行員の復讐劇】
―[[嫌いな上司]の殺し方]―
嫌いな上司は誰にもいるが、その所業がエスカレートしたとき、人はどこまで耐えられるだろうか? 想像を絶する理不尽に反旗を翻した勇者はどのようにしてモンスター上司を倒したか? その“殺し方”を学ぶ
◆仕事のミスをなすりつけ、妻を寝取った上司に倍返し
銀行では仕事上のミスが査定やその後の出世に響くため、失敗を部下になすりつける上司は多い。
地方銀行に勤める山本有信さん(仮名・39歳)も「4年前、係長(43歳)が債権回収に失敗した地元企業の担当者名を私に書き換えていたんです。結局、行内では私の責任にされ、翌年本店から僻地の支店への異動を命じられました」と振り返る。
まるで『半沢直樹』のような出来事だが話はこれで終わらない。
「当時は妻と共働きだったため、単身赴任で半月に一度、戻る生活だったのですが、私のいない間に妻と係長が男女の関係になってしまったんです」
しかも、その事実を知ったのは異動から約1年後。急な打ち合わせで本店を訪れた帰り、私物を取りに自宅マンションに戻ったときだったという。
「奥から妻の嬌声が聞こえ、忍び足で寝室に向かって部屋をのぞくと相手は係長でした。そのままバレないように自宅を出ましたが、債権回収の件もありましたし、帰りの車中で憎しみがこみ上げてきた。そこで自分の人生を狂わせた係長への復讐を誓ったんです」
ただし、まず行ったのは不倫の証拠集め。自宅に盗撮用カメラをセットして、さらに念を入れて興信所にも調査を依頼した。
「証拠が揃った時点で弁護士同席のもと、銀行に事情を説明。内容証明を送付した係長には『言いがかりだ』と逆ギレされましたが、証拠を見せたら黙ってしまいました(笑)。こちらが請求した慰謝料800万円には『高すぎる!』と文句を言ったけど、銀行幹部が『裁判するなら辞表を出せ!』と圧力をかけてくれた。おかげで満額ちゃんと払ってくれました」
ちなみに係長は山本さんの妻を以前から気に入っており、別居中のさみしい妻につけ入ることで男女の関係になったとか。
「債権回収の失敗のなすりつけも明らかになり、係長は支店へ左遷、私は本店に戻されました。妻と一緒に暮らすのは生理的に無理だったので、慰謝料200万円、財産分与なしで別れてさっぱりしました」
<“殺し”が成功した要因>
●怒りに任せて行動せずどんなときも冷静に
●言い逃れできない証拠をまずは集める
●社外の専門家にアドバイスを求める
【山本有信さん(仮名・39歳)】
地方銀行勤務。現在は出世して係長に。池井戸潤作品の大ファンで、「『半沢直樹』が他人事とは思えなかった」とか
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