非合法の闇市と化す「ダークウェブの謎」―― Google検索では見つけられない裏の世界

なにごとも普通には見られない“裏”の世界が存在する。インターネットも例外ではなく、銃やドラッグが取引されるダークウェブと呼ばれる世界が広がっていた。

◆買えないものは何もない? ネットの闇にアクセスする

 普段なにげなく使っているインターネットには、Googleで検索しても見られない、裏の世界「ディープウェブ」が広がっている。

非合法の闇市と化すダークウェブの謎に迫る

「シルクロード」は、ダークウェブ内に存在したショッピングサイトの最大手。「ドラッグのeBay」とも呼ばれていたが、’13年にFBIによりサイトは閉鎖され、運営者も逮捕。その後継を名乗った「シルクロード 2.0」は、違法薬物や偽造パスポート、ハッキングツールなどを販売していた。だがFBIやユーロポールなどによる、’14年の「Operation Onymous」により閉鎖。現在は「シルクロード 3.0」が継承していると言われる。

「研究者によると、一般の人が目に触れるサイトのウェブ全体に占める割合は、1%にも満たない。そんな見解を示しています」

 説明してくれたのは、インターネットに精通する「激裏情報」主宰の本堂マサヤ氏。つまり、残りの99%は、ディープウェブの世界。その広大な仮想空間の中には特定のツールやサービスを使ってしかアクセスできない領域があり、「ダークウェブ」と呼ばれる。そこはまさに無法地帯。あろうことか、銃やドラッグが日常的に取引されているのだ。

「もともとは米海軍の研究試験所が、諜報活動や情報源とのやりとりを秘匿する目的で開発したものです」(本堂氏)

 ダークウェブにアクセスできる代表的なツールが、Tor(トーア)と呼ばれるブラウザだ。一般的に、パソコンなどの端末からインターネットに接続すると、ユーザーの足跡が残る。だが、その足跡を消せるのがTor。’12年に起こったパソコン遠隔操作事件でも、犯人はTorを利用。警察はなかなか犯人を特定できなかった。

 このTorだが、実は誰でも簡単にダウンロードできる。筆者も試してみたが、一般的なソフトと同様に、驚くほどあっさりとインストールできてしまった。

◆銃や麻薬などの取引から殺しの依頼までできる!

非合法の闇市と化すダークウェブの謎に迫る

「Tor」と呼ばれるブラウザでアクセスする!

 Tor自体は一般的なブラウザと同じ。ただ、違いは2つある。1つは、自分のパソコンを特定するIPアドレスを、秘匿できること。もう1つが、犯罪の臭いがプンプンするサイトにアクセスできることだ。

 詳細は省くが、あるキーワードを検索すると、犯罪サイトのリストや、まとめサイトが見つかった。そこでは「Financial Services(金融サービス)」や「Commercial Services(商取引)」、「Drugs(薬)」といったカテゴリーが乱立。ドラッグ販売サイトはもちろん、仮想通貨であるビットコインを2倍にしてくれるというサービスや、ヒットマンを雇えると謳うサイトまで存在するから驚きだ。

 Torのインストールから、犯罪サイトへアクセスするまでには、1時間も掛からなかった。もちろん、各サイトで取引するまでには、さらにハードルがあるのだろうが……。想像以上に容易に、こうしたサイトにアクセスできるとは、正直思わなかった。

 前述の本堂氏によれば、ダークウェブは「追跡不可能なグローバル・ネットワークと定義する人もいる」と言われている。もし本当なら、誰もが簡単に犯罪を起こせることになってしまう。

非合法の闇市と化すダークウェブの謎に迫る だが、Torを使った犯罪は、昨今それほど“安全”ではなくなってきている。なぜなら、FBI(米国連邦捜査局)やユーロポール(欧州刑事警察機構)といった法執行機関が共同で、’13年にダークウェブの一斉取り締まりを行った。この際、代表的な闇市場サイト「シルクロード」の管理者など17人を逮捕。既に、Torの安全神話は崩れているのだ。

 警察などの法執行機関も手をこまねいているわけではない。覗くだけならいいが、自らが犯罪に手を染めてはいけない。

<闇市で出回っている危ない商品>
◆銃やドラッグ、偽札からヒットマンまで出品!暗黒すぎる巨大市場

 ダークウェブをTorブラウザで少し調べただけでも、銃やドラッグ、偽造のドルやパスポートを販売するショッピングサイトを見つけられた。実際に取引をしたわけではないので、購入した場合に商品がきちんと届くのかは不明。匿名性の高さが特徴のTorブラウザだが、昨今ではFBIなどに、ハックされているとも言われる。安易にTorを使おうとしないことが賢明だ。

【本堂マサヤ氏】
「激裏情報」を主宰。’96年から同サイトにて、世の中の裏側を詳細に伝えている。 http://gekiura.com

取材・文/河原塚 英信 図版/MMPグラフィックス

孤独死した60代女性、“お一人様”の最期は認知症でゴミ屋敷に…

孤独死
 玄関の扉を開けると、部屋にはうずたかく廃棄物が積まれたゴミ屋敷の光景が広がっていた。独身で認知症を患っていた60代女性の「孤独死」の現場だ。  核家…

40代「逃げ恥おっさん」が気持ち悪い…ガッキーかわいいを連呼、星野源に嫉妬、正確な記述を競い合う

「逃げるは恥だが役に立つ」(逃げ恥)エンディング 恋ダンス
 現在放送中のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)がいまネットを中心に話題になっている。  物語は、星野源演じる会社員の津崎平匡の家に新垣結衣…

連載

ばくち打ち/森巣博
番外編その3:「負け逃げ」の研究(31)
メンズファッションバイヤーMB
オーダーシャツが4980円でつくれる激安時代、プロも驚く採寸システムとは?
山田ゴメス
女子の間で秘かに流行りつつある「朝セックス」ブームは、男にとっても好都合なワケ
オヤ充のススメ/木村和久
竹原ピストルがオヤジのハートを鷲掴みする理由
フミ斎藤のプロレス講座/斎藤文彦
ブレット対ストーンコールド=序章――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第235回(1996年編)
英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅
「今夜、君に恋に落ちてしまいそうだぜ」――46歳のバツイチおじさんはクサすぎるセリフをさらりと口走った
原田まりる
芸の細かさが目立った2016年地味ハロウィン
大川弘一の「俺から目線」
平穏を望む銀座ホステス・美琴――連続投資小説「おかねのかみさま」
プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
一流芸能人GACKTのギャンブルセンスをプロギャンブラーが採点
爪切男のタクシー×ハンター
チンコのような温かさで私を強くきつく抱きしめて
フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪
希望の星は16歳のJK! ジャッジ次第で天国と地獄[五輪最恐の採点競技]とは?
元SKE48/SDN48・手束真知子の「フリーランスアイドル論」
アイドルはいつでも迷っているんです「集客ができない! フォロワーが少ない! 肩書きがない…」
おじさんメモリアル/鈴木涼美
「ね~え、一緒にお風呂入ろう?」リーマンショックで落ちぶれたおじさんの哀号
僕が旅に出る理由 in India/小橋賢児
北インド秘境で「宇宙に住んでいる」と実感した――小橋賢児・僕が旅に出る理由【最終回】

投稿受付中

バカはサイレンで泣く 投稿受付中
佐藤優の人生相談 投稿受付中