「グラノーラ」は糖質だらけでダイエットには逆効果
問題はドライフルーツの果糖だけではない。市販されているほとんどのフルーツグラノーラには、大量の砂糖が使われているのだ。店頭に並ぶグラノーラのひとつを手にとって成分表を見ると、オーツ麦、ライ麦に続いて3番目に砂糖が表示されていることがわかる。そして、1食50グラム当りに使用されている砂糖の量は小さじ2杯弱で、全体の10%程度が砂糖で占められている計算となる。
フルーツの果糖とは違い、砂糖は血糖値を急激に上げてしまう。そのため、糖が脂肪として溜め込まれやすいカラダになってしまい、ダイエットにはむしろ逆効果というわけだ。もちろん、カロリーも決して低いと言えるものではなく、とりわけ空腹時に砂糖を摂取することはダイエットでは厳禁だ。
また、豊富なビタミンやミネラルなどから「アンチエイジング」にも効果的と思われるフルーツグラノーラだが、むしろ老化の危険性を高めてしまう原因にもなっている。糖化は老化の3大原因(加齢、糖化、酸化)の一つで、老化に対する影響度合いは酸化よりも大きいと注目されているもの。同じ食材でも、高温加熱したもののほうが糖化の原因となる物質「AGES」が多く含まれるようになる。
グラノーラと同じ穀物を原材料として使い、同じ栄養素でありながらノンシュガーで低カロリーなのがミューズリーだ。グラノーラはオーブンで焼き上げているのに対して、ミューズリーは未調理で老化原因物質の「AGES」も少ない。
イメージだけでダイエットに励んでいるようでは、努力も水の泡である。
<取材・文/北村篤裕>
糖質は「老化」を促進させる
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