雑学

映画監督が手掛ける「目の前で演技を楽しめるバー」の魅力

 表参道から十分ほど歩いた住宅街にある、「CUT(カット)」という名前の小さなバー。ここは、知る人ぞ知る映画などエンタメ関係者が集まるお店だ。

バーという舞台を活かした設定のショート劇を披露。20人ほどのお客が集まっていた

「映画関係者をはじめ、広告関係者などエンタメ業界に関わるいろんな人がいらっしゃいます。そういった業界に関わる人や今後関わりたいと思っている人のための情報交換の場みたいな感じです」

 そう話すのは、バーのオーナーであり自身も映画監督である谷健二氏だ。もともとは大手広告代理店に勤めていたが、「映画を作りたい」という一念で脱サラ。’13年に映画『リュウセイ』で監督デビューを果たし、そこからは舞台なども手掛け、今夏にはプロサッカーリーグを舞台にした映画『U-31(ゆーさんじゅういち)』の公開が控えている。

 そんな彼がこのバー「CUT」を開いたのは’14年7月のことだった。

「映画をやりたいと会社を辞めたけれど、それほど忙しくなく、軽い気持ちではじめました。もちろんちゃんと売上を上げてとは思ってましたが、それ以上に、ここを役者さんとか映画関係者が情報交換できる場所にしたいと思ったんです。おかげさまで、口コミで広げてもらっていろんな“ギョーカイ人”の人が来てくれるようになりました」

 とはいえ、それだけではどこにでもある隠れ家的なバーと変わらない。この「CUT」がほかと違って人を引き付けているのは、お店のスペースを利用して様々なイベントを実施しているからだろう。

「お店では『エンタメナイト』という名前で、監督や役者さんを巻き込んだイベントを行っているんです。例えば公開前の映画監督を招いてトークショーをやったり、若い役者さんに短い舞台を披露してもらったり。月に2、3回ほどそんな会をやっているんですが、多いときにはお店に入りきらないほどお客さんが来てくれます」

次のページ 
記者がお店を訪れた日には…

1
2




おすすめ記事