雑学

ホームレスが教える英会話を国際派弁護士が大絶賛

ホームレス英会話東京・阿佐ヶ谷駅南口。寒空の下、毎日「500円英会話」と書かれた幟を持って立ち続ける老人がいる。「英音ボイストレーナー」の島田裕之氏(75歳)だ。その鬼気迫る姿のせいか、足を止める人は少ない。また良心的な授業料を設定しているため、生活も楽ではない様子だ。

しかし、彼が独自に編み出した英会話練習法や英文法理論に傾倒する弟子やファンが全国に数百名おり、実践に励んでいる。3年前にたどり着いた「英語学習の革命的理論」を島田氏はこう説明する。

「ある日、インド人にI go.という文はないと教えられた。理由を突き詰めてみたところ、英語の動詞の言語的特徴は『命令形がすべての基本』ということだった。つまり英語の会話とは主人と奴隷のための言語だったのです」

動詞の原形が会話でそのまま命令形になるのはそのためだという。英会話の中でI+動詞(一人称単数現在形)という文は通常なく、必ず助動詞等が必要だが、日本の文法書や教科書には会話の中で存在し得ない例文が多く載っていて、学習者を混乱させているという。

記者のような凡人には理解が難しいが、多くの高学歴者が彼を支持している点で、その実力を推しはかることができる。

‘93年、国連世界人権会議に日弁連代表として参加するなど国際的に活躍する弁護士・梓澤和幸氏もその一人だ。彼は「20年以上前、島田先生と出会わなければ英語への開眼はなかった」と述懐する。

梓澤氏は半年間に20回ほど「3m離れたダーツボードに向けて発声する」などのレッスンを受け、英語独自の息を前に突き出す発声方法を体得。その結果「ネイティブと臆することなく話せるようになり、いくら聴いても1割しか聴き取れなかったFEN(米軍放送、現AFN)が3割以上わかるようになった」と興奮気味に振り返る。

だが、同時に「彼の方法論は素晴らしいが、著名な英語講師に一部、パクられてしまっていますね」と島田氏の不遇を嘆く。島田氏のような「野の遺賢」に光が当たらないことが、日本の英語業界のお粗末さを端的に物語っているのかもしれない。

※週刊SPA!12/13発売「語学弱者を量産する大人の英語学校の狂気」より

取材・文・撮影/週刊SPA!編集部

週刊SPA!12/20号(12/13発売)
表紙の人/宮本笑里

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