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大学生のうつ事情 入学式の時点ですでにうつ状態…SNSが発達したがゆえの恐怖

 また、SNSの壁を乗り越えても春休みなど長期休み明けにうつ病を発症する学生も多い。木村勇気さん(仮名・私立大学3年生)もその一人だ。 「周りに意識が高い友人が多いので、休み明けに『どれだけ充実した日々を過ごしたか』をSNSで披露するんです。バックパッカーで世界をまわったり、コネを利用してインターンシップもどきをやったり。その度に『こいつとつるんでれば就活のネタになる』というような暗黙の“友人選抜会”があるので、つまらない奴はグループから排除される。それが怖くて休み明けは一か月以上大学を休むようになりました」  大学側も学生のケアに必死だ。 「今の大学教員の最大の仕事は、『学生を自殺させないこと』とまで言われています。担任制を導入してホームルーム機能を強化し、孤立する学生が出ないようケアする大学もあります。居場所のない学生が教員に過度に依存するケースもあるので、良し悪しだとは思うのですが……」(私立大学教員)  SNS=繋がる機能が発達したがゆえに、繋がれない恐怖が増大しているとは皮肉な話だ。4/19発売の週刊SPA!では「5月病より危ない[中年うつ]の正体」という特集を組んでいる。先にあげた大学生よりも深刻なケースが増えているのでぜひご一読を。 <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/市橋俊介>
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週刊SPA!4/26号(4/19発売)

表紙の人/ 松岡茉優

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