恋愛・結婚

恋愛結婚が人を不幸にする――岡田斗司夫×大西加枝の「法律婚はもう時代に合わない!?」

岡田「恋愛結婚は、高度成長期にひとつの価値観として生まれ、急速に常識化していきました。実際に恋愛結婚が見合いを上回ったのは1974年です。しかし、80年代後半から離婚率・未婚率は日本の歴史上かつてない数字まで上昇しました。結果的に、この恋愛結婚という壮大な社会実験は失敗に終わったのだ!と僕は思います」 大西「そろそろ、みんな『恋愛結婚≠幸せ』『恋愛結婚≠理想の結婚の形』ということに気付き始めていますよね。愛し合っているという過信は、夫婦から話し合いを奪い、建設的な未来の構築を妨げるだけですから。でも、どうして現代は恋愛結婚に辿り着くのが難しくなっているのでしょうね」 岡田「今って、恋愛結婚じゃなきゃ負け犬という空気感がありますよね。さらに、結婚したら配偶者や子供の写真をSNSなどにアップした時に、みんなに『フツーだね』くらいは言われなきゃならない。友達に承認されなきゃダメだと思っているから、余計手が出なくなっちゃうんですよ。でも、結婚相手を職業に置き換えてみたら、憧れの職業なんてつけなくてあたりまえじゃないですか。憧れの職業的な立ち位置にいる、“私が好きな異性”は、だいたい“私のまわりの同性”も好きなものでしょう? モテる異性やつきあいたいと思える異性とつきあいたいと思っている限り、その相手とはつきあえないというロジックが起きてしまうんですね」 大西「仕事をしたくないわけじゃないけど、やりたい仕事に就けないから働かないというニートが起こるのと同じメカニズムで、結婚ニートが生まれているというわけですね」 岡田「結婚ニートって言い得て妙だなぁ~(笑)。だから、どうせモテないんだから、冷蔵庫の残り物でチャーハン作ればいいじゃん! って開き直っちゃえばいいんですよ。結構、おいしいチャーハンできますよ。どんな食材でもおいしい料理を作れるのが優れた料理人であるように、どんな異性でも恋愛感情を抱ける人が恋愛能力の高い人ですよ。僕なんか、小学生の頃、クラス全員好きになる訓練しましたからね」 大西「訓練って(笑)」  結婚や家族について語り尽くす2人。次回は『恋愛を中心とした結婚観はヤバイのか!?』。 nextpage構成/中山美里
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