結婚できない人は恋愛を中心とした結婚観だから!?――岡田斗司夫×大西加枝の「法律婚はもう時代に合わない!?」
岡田「そうそう。さっきのチャーハンは残り物でいいじゃんってことです。1番難しいクイズをやっているのだから解けなくて当たり前。自分の偏差値にあった大学に行けって話です。自分のまわりを見て、フツーの結婚がしたいという人は、上位1/3、つまり1軍男女を見ているんですよ」
大西「自分が2軍なら2軍を見ろってことですね」
岡田「恋愛市場における自分の価値を客観的に認めるのは大切なことです。10万円分の価値しかない男性が、30万円分の価値がある女を落とそうとすると、どうしたって振り向いてくれません。でも、『料理が得意で子供好き』とか『両親に先立たれて持ち家を相続している』などの付加価値をつけたときに、女性に『あら?』と変化が起きたら、それは釣り合ってきた証拠です。このようにして、異性に対して自分の見積もりを取るべきでしょう。でも、『そんな話はイヤ』と拒絶したり、『自分の価値はゼロですから』と妙に卑下したりする人ばかりなんですよね」
大西「ウチの会員さんにもそういう傾向があります。このとき、“イヤ”って感覚がとても大事だと言うと理解してくれます。嫌悪感があったり、イヤだなと思った異性と結婚しても、もちろんうまくいきませんよね?」
岡田「そりゃそうです」
大西「でも、好きじゃないけど、自分と釣り合っている“一緒にいて楽な相手”を選んだ方たちって、その後の結婚生活を見てみると、とてもうまくいっているケースが多いんです。だから、お見合いをした後に、『ご飯を一緒に食べてもイヤじゃない』『一緒にいてラクチン』という感想が出たら、『その相手とはゴーですよ』と背中を押してあげるようにしています。逆に、『理想の相手と出会いたい』とロマンを求める方は、婚活が長引きますね」
岡田「恋愛を中心とした結婚観はヤバイよね」
大西「そうなんですよ。だから、お見合いの数を多くこなして、『自分が探している相手はこの世にはいないんだ』と理解して初めて、やっと結婚相手と巡り会うことができます。この無駄に思える失敗のお見合いの時間って案外大事で……。解けないなぞなぞを解いているんだということに自分で気づかないと、人って納得しないんですよね。結婚相談所では良くある組み合わせなんですが、若い頃にモテて散々遊んだ男性って柴犬っぽい女性を選ぶんです。決して、ポメラニアンやトイプードルじゃないんです。『自分が楽で幸せになれるのは柴犬なんだな』と納得しているためか、和犬系の女性を探して結婚し、穏やかな幸せをつかむ傾向がありますね」
岡田「でも、そういうモテる人は、人生において結婚が1度とは限らないんじゃないですか?」
大西「ご指摘通りです。こういうケースでは、過去にバツがある男性が少なからずいます」
結婚や家族について語り尽くす2人。次回は『「結婚=一生一人の人を愛する」は幻想』。
構成/中山美里
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