「仕事がつまらない」は、日本の国民病!?
昨今ではプロジェクト型の業務が増え、職場での“チーム志向”が高まっているが、日本人の多くは“チームワークとは自分を殺すこと”だと信じているため、前向きな姿勢が生まれにくいのも問題。
「モノづくりが中心の時代には、一糸乱れぬ統制のとれたチームワークが重宝されましたが、いま求められているのは“メンバーの個性を活かしたチームワーク”。そのためには、“団結”“一丸”といった、統合を強める習慣は逆効果です。大事なのは、社員に自由な選択を与えること。例えば、強制参加だったころは不評だった社員旅行などのイベントが、自由参加を徹底した途端に参加者が増えた……などの例も多くありますからね」
サラリーマンが不幸なのは、日本企業の構造的な問題だった……早急な改革を求む!
【参考】日本人の「仕事に対する意識」が低すぎる!(順位は世界32か国中)
・仕事に満足している 28位(ワースト5)
・同僚との人間関係が良好 24位(ワースト9)
・職場に誇りを持っている 25位( ワースト8)
※ISSP国際比較調査「職業意識」2005年より
【太田 肇氏】
同志社大学教授。組織学者、経営学者。個の視点から組織や社会について幅広く発言している著書に『個人を幸福にしない日本の組織論』ほか
<取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/もりいくすお>
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