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「健常者と障がい者の交流が自転車競技を面白くする」リオ・パラリンピックで金メダル期待の藤田征樹選手

健常者と障がい者の交流が自転車競技を面白くする

藤田征樹選手

藤田征樹選手

 今月上旬、健常者も参加する記録会で、リオでも出場する「3km個人追い抜き」で優勝した。 「自転車競技では、今は障がい者と健常者が交じって試合をするのも珍しくありません。逆に健常者の選手が僕たちの記録を目標にすることもあるので、お互い良い刺激になっています」  藤田選手は日立建機の社員だが、アスリートや障がい者雇用ではなく、一般試験でエンジニアとして入社した。平日は朝から夜まで仕事、ときに残業もあるなか、帰宅後にトレーニングを積み、休日は競技仲間と練習に励む。仕事との両立は大変だが、垣根のない交流が競技へのさらなる意欲にも繋がると話す。 「ロードもトラックも、リオでの目標は優勝すること、金メダルの獲得です。見る方には1000分の1秒を競う自転車競技の緊張感、スピードと迫力を感じてほしいです。あとはパラサイクリングにしかない、障がいに応じた多様な機材とそれを駆使する選手たちの躍動感も。視覚障がいのあるBクラスは2人乗りタンデム自転車で競うのですごく迫力がありますよ」 【藤田征樹選手】 ’85年生まれ。東海大学大学院工学研究科修了後、日立建機に入社。北京ではトラックとロード合わせて3個のメダル、ロンドンでは男子個人C3ロードタイムトライアルで銅メダルを獲得。リオ日本代表も内定している ― 「障がい者スポーツ」激アツ観戦ガイド ―
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