更新日:2022年07月24日 16:34
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医師に聞いた「正しい二日酔いの予防法」と「なってしまったときの対処法」

それでも二日酔いになってしまった場合には?

 万全な対策をしていても二日酔いになった場合にはどうするか。 「アルコールの利尿作用で体内の水分が失われますから、水分補給を十分に。スポーツドリンクは代表的な二日酔いの薬で、排尿で失われたナトリウム、カリウムなどの電解質を補給し、人体に近い浸透圧であるため吸収が早いのが特徴です。  低血糖による二日酔いの場合、すばやく糖分を摂らなければなりません。中でもフルーツに含まれる果糖は水分、ミネラル、ビタミンなどを補給し、果糖はアルコールの分解を促進するので酔いざましには好適です。  お味噌汁も水分、栄養補給に優れています。アセトアルデヒドの解毒にはしじみやゴマ、ひまわりの種などが優れているので、アルコールの分解を早めるため、しじみや魚介類入りのお味噌汁もよいかもしれませんね」 今さら聞けない「正しい二日酔いの対策法」を医師が伝授

二日酔いの特効薬は「五苓散」

 最後に、二日酔いに最適な漢方薬の効果を聞いた。 「漢方薬の『五苓散』は、大人から子供まで幅広い年齢層が使える漢方薬で、二日酔いの特効薬と言われます。大人には二日酔いの症状の緩和のほか、めまい・むくみ・下痢・風邪・内蔵のムカムカ・頭痛・胃痛・急性胃腸炎といった症状に効きます。二日酔いになったあとだけでなく、お酒を飲む前に飲んでもいいですね。さまざまな二日酔いの薬がある中で、五苓散が最も効果が強いと思います」  新年会が続く1月だが、二日酔いになっても以上の対策で乗り切ってほしい。 <取材・文/北村篤裕>
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