更新日:2022年07月28日 17:47
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「地下アイドル化する一般OLたち」の野望

3. まるで芸能人のようにイベント続き

 アイドルと言えばライブ活動が必須。ファンの前に顔を出すことで、安心や活力を与えるわけだが、Web業界のアイドルたちも活動場所はSNSだけには留まらない。最近では会社員でありながら個人名でイベントゲストに登壇するOLも珍しくなくなっているのだ。 「下北沢の書店や五反田や阿佐ヶ谷のイベントスペースなど小さな小屋で行われるイベントに頻繁に呼ばれては、『Webでバズる(拡散する)記事を書く方法』『PVにとらわれないメディア運営』『ライターの生き残り方』など、所属する業界のテーマについて語る同業者がいる。人によっては、昼間に会社でこなす業務よりも、そうしたイベント活動の方が多いケースもあり、地下アイドルと何ら変わらないと思う」(33歳・男性・出版編集) 「市場としては秋葉原の地下アイドルより小さいと思うけど、渋谷のビットバレーだけで有名な、アイドルOLがいます。彼女たちがイベントに登壇するのも、確実にファンがついているからでしょう」(30歳・男性・ライター)

4. とにかく感謝の意思表示をしがち

 フォロワー数が多い彼女たちなだけあり、人脈は幅広く、仕事のジャンルも多岐に渡ることがある。そのため自撮り写真と同じく「○○さんと出会えて感謝」「この仕事に出会えたことに感謝」など、まるでラッパーのように感謝ワードが定期的にSNSにポストされる。そうした辺りもアイドルと比べても遜色ない行動だ。 「大物の経営者やWeb業界で有名な編集者と飲んだときにはここぞとばかりにタグ付け。狡猾な大物との2ショットはアイドルのアメブロを彷彿とさせる」(33歳・男性・出版)  顔出し・名前出しで会社外で活動することはリスクがつきものだが、「個人のメディア化」が叫ばれる今の時代。ここからフリー活動へとつなげる例も実際あるように、女子就活生にとっては一つの指針となりうるのかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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