【携帯電話研究家】木暮祐一氏の携帯の中身と携帯のこれから
携帯電話研究家 木暮祐一氏の携帯の中身と携帯のこれから
1000台以上の携帯をコレクション、携帯の草創記から業界を知る携帯電話研究家の木暮祐一氏。「電話回線は20本近く契約していますが、常時持っているのは、それぞれ通話用・ビジネスツール用・メール用と、予備機の計4台」と語るだけに、さぞや携帯の中身も充実しているだろうと思いきや……「いやあ、私の携帯の中身はたいしたもの入ってないんですよ」とあっさり。
「僕にとって携帯は通話通信機能がついた電子手帳。メモ代わりですよね。会議のホワイトボードを写真に撮ったりもしますが、それもすぐPCに送ってしまいますし。基本的に携帯は、使いこなせば使いこなすほど、シンプルになってくるんです」
研究家という仕事柄、各機種の機能やキャリアの新サービスはもとより、ケータイサイトも徹底的に試してきたという木暮氏。
「まあ、いろいろと痛い目にも遭ってきまして、結局、達した結論は、『見られて困るものは、残さない』と(笑)。でも、携帯は10年に1度のスパンで世代交代をしてきていて、’11年前後には通信速度がさらにアップした第4世代の携帯が登場する。そうなれば、データ自体はネット上に置いて、携帯はそのデータにアクセスするための端末という位置付けになっていくのでは」
大切なモノ、ヤバいモノは“ケータイ”せずに、サーバー(金庫)に保管。そんな時代がやってくるのかも。でも、そうなったらなったで、今度は“金庫”が安全かどうか気になるんだろうなあ。
【木暮祐一氏】
携帯電話研究家。武蔵野学院大学客員教授。テレビや雑誌などで携帯電話の専門家として活躍する一方、『電話代、払いすぎていませんか?』など著作も多数
取材・文/藤村はるな マグナム金蔵 港乃ヨーコ 鈴木靖子(編集部)
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