ブルマは紺のダイヤモンド、スク水は“旧型”が最強――常人には理解しがたい「ブルマ・スク水マニア」のこだわり
「さっきから記者さんは“スク水”なんて言ってますけど、簡単に分類しても旧々型、旧型、新型の3種類あるんですよ。さらに年式・メーカーによってまったく違います! なかでも旧型で、ナイロンあるいはポリエステル100%型が“最強説”があります。水捌けが悪く、伸縮性も悪い。でも、それこそが運動した時にワレメや乳首ポッチの“チラッ!”を生み出してくれます。また締め付けが強いので、悩ましいフォルムも。擦れる感じは女性にも好評だし、私自身着たときもタイト感が好きですね」(B氏)
突如、スク水好きのB氏が「自分も着ている」というカミングアウトをさらっとしながら記者にスク水世界の奥深さを伝授してくれたかと思ったら、「私も着ていますけど」と前置きしてブルマ好きのA氏も続く。
「そうそう、ぜんぜん解ってませんよ。ブルマはパンティと違い、股布部分がない。だから生地の薄さなどにより、“ワレメ”が浮かびあがる可能性がある世界で唯一の公共着衣だったんです。メーカーだけでも100社はあり、種類も数え切れない。大きさ、形、股上の角度など本当に違う。個人的には1枚布で作られるグリーンズ社『G52』は、股間部分で縫製していないので好き。だってワレメが目立ち易いから!」(A氏)
そんな両者の強いこだわりもあり、「親父の個撮」の作品は、アダルトビデオ作品ながら着用しているスクール水着、ブルマは最後まで絶対脱がさない。そしてユーザーに肌触りなどの“質感”を伝えるために、パッケージに生地の「配合表」を掲載しているのだ。「表地:ポリエステル100%(裏地:ポリ50%&綿50%)」「低伸縮の100%ポリエステル」……うん、正直よくわからん。
「やっぱりブルマ伝道師として、プレイではブルマの形、生地、素材に合う“お尻を持った女の子”をしっかり吟味します。まずはブルマありきなんです。誰に着せてもいいというのではありません。人はそんな私を“ブルマエストロ”と呼びます」(A氏)
「ただ本音を言えば、自分が撮ったものを人に見られるのは初めてなので、どこか他所行きと言うかまだ“本気”を出せていない感じはあります。今後、さらにスク水の素晴らしさを皆様に伝えていきたいと思います」(B氏)
最後に『親父の個撮』代表よーすけ氏が付け加えた。
「AV業界では、たくさん売れるものはそれだけ汎用性が高くないといけないから、脱がせて裸を見せようとしてしまう。しかし、私たちは極少数かもしれない“脱がさない”“型番にコダワル”というファンだけが納得してくれればいいのです。同じ性癖のコミュニティーを作っていきたい。そんなメーカーになっていきたいですね」
ただのロリコンとは一味も二味も違う、フェチズムの世界観。賛同するかどうかはさておき、とてつもないこだわりがあることは間違いないようだ。
文/加藤カジカ 取材・織田曜一郎(週刊SPA!) 1
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