占いは幸福提供装置にあらず。占いとの付き合い方とは?

占いは幸福提供装置にあらず。占いとの付き合い方とは?

 人は占いに何を求めるのか。新宿駅西口で占いスペース「桜」を経営する山中登志子さんはこう分析する。

「運勢や自分の将来を知りたいという気持ちはもちろんあると思いますが、『話を聞いてほしい』という人が増えている印象もあります。誰かに相談したいけれど、近くにいる相手には相談しづらい。そんな時に思いつく対処法のひとつが占い。典型例が、経営者がお抱えの占い師にアドバイスを求めるといったケースですね」

 気軽な人生相談のつもりが、気づけば完全に依存……という心配はないのだろうか。

「本当に力量のある“いい占い師”はきちんと卒業できるよう、アドバイスするんですよ。その意味で言うと、『リピーターが多い』=『いい占い師』だとは、かならずしも言えませんね」

 四柱推命から西洋占星術、タロット……と占いのジャンルは多岐に渡る。それぞれ専門分野も違えば、占い師との相性もある。だが、いずれにせよ「占いは幸福の提供装置ではない」というのが山中氏の持論だ。

「いくら運勢が良くても、待っていて行動に移さなければ何も変わりません。どの占いでも、最終的には本人が動かなければダメなんです。自分が今いる環境を点検して“運づくり”をし、“心づくり”、つまり考え方も変える必要がある。逆にいうと、占いが考え方を変えるきっかけにもなる」

 また、山中さんは「占いは風俗やエステのようなもの」とも。

「風俗もエステも、店によってサービス内容も金額も全然違いますよね。ぼったくられることもあれば、癒されることもある。風俗大好きな人がいれば、お金がもったいないという人もいる。占いも同じなんですよ」

 ハマりすぎは危険。己を知りつつ適度に楽しむ。占いとのつき合い方も風俗に通じるようで。

【山中登志子氏】
編集家。東京・新宿郵便局前の占いスペース「桜」(www.e-jade.co.jp/sakura/index.html)経営。著作に『第2の江原を探せ!』(小社)、『天然ブスと人工美人どちらを選びますか?』(光文社)

取材・文/笠原ネコ 島影真奈美(馬場企画)、港乃ヨーコ 吉田峰子 鈴木靖子(本誌)

― 占いで[人生成功/大失敗]白書【9】 ―




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