更新日:2022年08月22日 02:43
ライフ

スマホの乱用でデブになる? 脳に及ぼす深刻な影響

記憶力や判断力が下がる「ワーキングメモリ問題」

「我々が見たり聞いたりしたものは、“ワーキングメモリ”と呼ばれる短期的な記憶に入ります。脳の中にテーブルがあり、そこに資料を広げて作業をするイメージで、新しい情報が入ってきたらとりあえずここに置く。とはいえ、テーブルの上のスペースには限りがあるので、どんどん情報を積み上げていくと溢れてしまう。ワーキングメモリは、その作業が終わればリセットされますが、スマホに新しいニュースが通知されるたびにチェックしていたりすると、ワーキングメモリに余裕が生まれる時間がない。これが、物忘れや判断力の低下に繋がるわけです」  ワーキングメモリは睡眠中にもリセットされるが、ブルーライト問題で質の良い睡眠がとれていない状態では、ますます情報が積み上がってしまう悪循環。 「感情的には、すごく刹那的な人になりますね。きちんと情報を吟味して判断できなくなっているので、衝動的に買い物をしたり、反射的に他人にケンカを売ったりすることも」。  さらに、外部記憶をスマホに頼り続ける(自分で覚えようとせずになんでもスマホで調べる)ことで、ワーキングメモリそのものが小さくなるという悲報も。スマホの乱用で「バカになる」というのも、決して言い過ぎではない。 【枝川義邦氏】 早稲田大学研究戦略センター教授。専門は脳神経科学。著書に『「覚えられる」が習慣になる! 記憶力ドリル』(総合法令出版)ほか ― みんなバカになる![スマホ中毒]の悲劇 ―
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「覚えられる」が習慣になる! 記憶力ドリル

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