マグロやウナギが食べられなくなる? 絶滅危惧種の漁獲量がいまだに高水準な理由
また、日本はマグロでも漁獲量は18万t以上で世界2位、消費量は1位で世界全体の3~4割を消費しているとも言われている。
「現状ではクロマグロやウナギ、サンマが話題になっていますが、そもそもどの魚も漁獲量が減って、獲れるものも大きさが小さかったり、味が落ちています。もちろん、値段も高い。こんな状況では、いずれ資源が回復する頃には、魚を食べる習慣自体がなくなっているでしょう。完全にとは言いませんが、このままでは食卓から魚はほぼ消滅します」(東京財団上席研究員・小松正之氏)
魚の保護は水産物の需要を減退させるのではなく、むしろ近い将来には維持・増に繋がる。その考え方にシフトできなければ、消滅するのは漁業者と売り場だけでは済まないだろう。
取材・文/鼠入昌史(Office Ti+) 古澤誠一郎 林泰人(本誌)
― スーパーから魚売り場が消える! ― 1
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