更新日:2022年10月29日 01:16
スポーツ

大谷翔平はどの球団に行けばいいのか? 最初の舞台はナ・リーグの球団!?

代理人はネズ・バレロ氏 青木宣親も担当

 前出のスカウトが続ける。 「昨今のFA移籍は、意中の球団がある選手は、その球団に強いコネを持つ代理人と契約を交わし、優位な契約内容を引き出すケースもあるが、今回はベーブ・ルースの再来といわれるスケールの大きさを代理人が理解して、大谷にふさわしい球団選びをサポートできるか。代理人選びもキーとなる」  世間がDeNAベイスターズの“下克上プレーオフ”に一喜一憂していた裏で、大谷は高校時代からの夢であったメジャー移籍を見据え、粛々と準備を進めていた。ポスティング移籍の表明前に、古傷の右足首の内視鏡手術を終えた。投打にわたって制限なくプレーできるまでは約3か月というお墨付きを得て退院した大谷の周囲も、にわかに動きだしていた。  大谷の代理人を希望する国内外のエージェント候補に、大谷の交渉窓口を務める弁護士から「近日中にお会いしましょう」というメールが一斉に送られ、弁護士との面接に臨む大物エージェントが次々と来日していた。球団も協力して行われた最初の予備面接を通過した数人が大谷翔平との面談を経た結果、11月7日には米最大手事務所「CAAスポーツ」のネズ・バレロ氏と代理人契約をしたことが明らかになった。  2週間の入院期間中、人目にさらされることのなかった大谷のマインドが、プロ野球からメジャーモードへ切り替わっていったのは想像に難くない。  匿名を条件に、別の中堅スカウトが大谷翔平の向かうべき道を示唆した。 「うちの球団は“投手オオタニ”として獲得する意向だ。そうするとバリー・ボンズ級の才能を有する“打者オオタニ”が開花する機会をつぶしかねない。交渉するのは上層部の仕事だから、我々スカウトの声は届かないけど、打者としてあの飛距離には本当に目を見張る。飛距離を出すことは誰かに教わってできるものではない天性の才能だからね」
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写真/時事通信社

 大谷の打者としての可能性をつぶしてしまうのはあまりにも惜しいと言いつつ彼は続ける。 「多くの球団は先発投手として長期契約を提示するだろうが、ひとつの球団で長くプレーするマイナス面もある。最初の数年はナ・リーグで打席を経験しながら、先発投手としてもキャリアを重ね、それからメジャーでの“ホントのすみか”を探るのがベストだと思うよ」
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大谷と関連の深い男がいるアノ球団に注目
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