風俗店を経営する女性社長の哲学とは?「清潔でオープンなイメージを大切に」
「女性が風俗で働くというハードルが年々低くなり、今では経営者側に回る女性も珍しくない」と語るのは、この道20年という風俗広告代理店の男性だ。彼によれば10年ほど前から女性経営者は増え始めたという。
「女性が店長だと、男性客からも『女性だからウソやボッタクリはないだろう』という心理的な安心感があるんです」
今や女性経営者の風俗は人気店が多いというのも定説化しつつあるようだ。その経営哲学とは何か? 風俗経営に行き着いた女性に聞いた。
※『週刊SPA!』11/21発売号「風俗店を経営する女たち 密着ルポ」より
大阪に2000店あると言われるデリバリーヘルス。その中で、1、2を争う集客力を持っていると言われるのがあゆみママが13年前に創業した「コンテローゼ」だ。
「私も元々は風俗嬢でしたが、胡散くさいイメージが嫌で、お客さんも入りやすい、女のコも働きやすいお店を作ろうと経営を始めたんです。大切にしたのは、清潔でオープンなイメージを持たせること。だから、広告には私自身がどんどん顔出ししました。加えて、電話応対も私を含めて99%、女性の受付にしたんです」
キャリアウーマン風のあゆみママがオーナーだとわかれば、客側にも安心感が増し、風俗初心者の利用者も多いという。もちろん女性にとっても働きやすく、現在170名のキャストが在籍している。
「面接はもちろん、行きつけのバーやネイルサロンでスカウトすることもあります。昨年から増えているのが“処女”。今年はすでに5人採用しています。最初は信頼できる常連さんにつけて、私も同行します。『ママがわざわざ挨拶に来たの?』と、お菓子や果物をいただいいたり(笑)。そうやって全員円満デビューを果たしています」
女性ならではの気遣いが、完全素人の初々しいキャストから信頼を集め、ひいては客側に新鮮なサービスとして還元されるのだ。
「ただ、素人女性なので、ある程度お金が溜まると“卒業”してしまいます。ですが、その中から運営側に回ってみたいとスタッフになるコもいますね。電話受付はもちろん、キャストの身だしなみやマナーにもアドバイスする。キャスト側もプレイで強引にされたときなど、仕事の悩みを相談しやすい環境ができあがっています」
高層ビルが立ち並ぶ一画に構えた事務所は清潔感に溢れ、およそ風俗とは思えないオフィスには6人の女性スタッフが働いている。
「女性が受付だと知って、いたずら電話をしてくる人もいますね。でも、今のスタイルを変えようとは思いません。むしろ99%を100%にして、本当に安心して電話をかけられるデリヘルを完成させたいんです」
あゆみママが風俗のイメージを一変させる日も近いかもしれない。
取材・文/週刊SPA!編集部
『週刊SPA!11/28号(11/21発売)』 表紙の人/ 泉里香 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
ハッシュタグ