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顔出しNGの副業風俗嬢と客同士が集う謎の交流会「サークルの集まりの感覚に近い」

池袋 しかしながら、参加者たちはどういう気持ちでこのイベントに足を運んでいるのだろうか。常連客らしい男性に話を聞いてみると意外な答えが返ってきた。 「風俗のイベントに来ているというよりは、サークルの集まりの感覚に近い。何しろ、周囲にいる男たちは全員この店でプレイしたことがある、いわば“同士”。目的が一緒なだけに、疎外感がなく寧ろ一体感すら感じている」(40代男性)  イベントをきっかけにして交流が深まり、ふだんも連絡を取り合っているひともいるらしい。イベント終わりに数名で遊びに繰り出すこともあるそうだ。 池袋 また、このイベントで初めて見た女の子を、後日改めて指名してくる客も増加しているという。 「今までノーマークだった女の子が、会ってみたらめちゃくちゃ可愛くてその場で店長に予約を入れたことがあります(笑)。あと、なかなか予約が取れない人気嬢に会えたときは『本当に在籍してたんだ!』と感動しました。予約取りづらくても納得。それだけの価値があると思いました」(30代・男性)  まさに店側の狙い通りに、イベントは成果を挙げているようだ。 池袋 イベント発案者である店長のまりなさんも、手ごたえを感じているようだった。 「うちに所属している女性は、副業専門なだけに普段は社会人として生きているので、礼儀も作法もしっかりしている女性ばかりです。コミュニケーション能力も高いし、何よりルックスレベルも高い子が多い。ただ、それは会ってみないとわからないこと。イベントの後は予約が増えますし、イベント開催は結果的に集客に繋がっていると思います」(店長のまりなさん)  それ以外にも、お客さんからの店に対する意見や要望の吸い上げの場、キャスト同士の学びの場としても作用しているという。 池袋 イベント終わりは、キャスト全員が握手をしながらお見送り。参加者はみんな、満足そうな表情を浮かべて会場をあとにしていた。イベント終了直後には、すでに参加者の中から3件ほど予約が入っていたそうだ。ちなみに、同イベントの参加費は3000円。「絶対にハズれを引かない女性選び」という観点で考えれば、イベント参加によりコスパの良い風俗遊びができると考えられるのではなかろうか。  様々な風俗店があるなかで、パネマジなどの悪評が広がればすぐに潰れてしまう厳しい時代。ユニークな取り組みを行う店も増えてきた。アイドルたちが様々なイベントを開催し「会いに行ける」ブームとなって久しいが、風俗嬢たちにもその波がきているのかもしれない。<取材・文・撮影/もちづき千代子>
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