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[モンスター嫉妬男]評価軸が明確な職場では嫉妬心が生まれやすい!

評価軸が明確な職場では嫉妬心が生まれやすい!

 まずは、上場IT企業のプログラマーの植松徹さん(仮名・35歳)の話から。

「ウチの会社は成果主義で競争が激しい。だからすごいデキるヤツが中途で入ってくると聞けば、蹴落とさないといけないわけですよ。その新人には、例えば、時間内に拘束されるけど、売り上げも立ちづらく、評価されにくい仕事を、もともといるメンバーで、次々回していくんです。『君はデキるから任せたい』とか言って。本人は努力するし、一生懸命やりますよ。でも、そんな仕事ばかりしていたら、評価はおろか昇進も夢のまた夢。まあ、本領を発揮させない環境をつくるというか、できれば芽なんか出ないままでいてくれっていうか……そういう雰囲気なんですよね。嫉妬かと言われれば、なんだろう、まあ、嫉妬なのかなあ」”みんな””雰囲気”という言葉を多用し、自分の責任をやんわり回避。しかも、「君はデキるから任せたい」と「君のタメ」を強調してごまかしているものの、間違いなく嫉妬である。

 嫉妬と聞くと、とかく女性の専売特許と思いがちだが、さにあらず。男だって嫉妬心とは無関係ではいられない。いや、能力が出世や給与という明確になって表れる職場では、男のほうが嫉妬心を抱きやすいのではないか?

 実際、冒頭の植松さんのように、能力に対する嫉妬もあれば、「要領よく立ち回り、裏表のある先輩。直属の上司がマジメなボクより、ウソつきの先輩のほうを信頼していると知って、嫉妬してしまった」(電気機器・30歳)、「同じ仕事をしているのに、なぜかいつも同期のヤツが持ち上げられる。僕はいつも脇役」(制作・28歳)、「僕だって同じような企画を出しているのに、1つ下の後輩ばかりが採用される」(デザイン・36歳)など評価や人望に対する嫉妬もある。

 また、当然、「コミュニケーション力の差で昇給額が同期より低くショック。以来同期の集まりに参加しなくなった」(金融・31歳)と、給与に対する嫉妬もある。

 こうした、ふつふつと沸き立つ嫉妬心。「社長令嬢と結婚した同期は高給マンションに住み、外車を乗り回す。片や自分はワンルームで車も持てない。さらに彼は将来、嫁の父の会社にポストが用意されているからか、今の会社では上司に言いたい放題。でもそれが逆に評価されて出世。上司に忠実でしゃかりきに働く人より、余裕があって自由な人間のほうがうまくいくんでしょうね」(アパレル・32歳)と、己を無理やり納得させて、消化しようとする人もいれば、「3歳下の同僚が、中途入社の際にふっかけたのか、僕らより年収が100万円も多いことが発覚。誰かがヤツのブログを見つけてきて、その内容を、ヤツ以外のメンバーにこっそり回覧し、ほくそ笑む」(IT・31歳)と、地味に溜飲を下げている人もいる。

 が、その程度で収まっていればいいのだけれど、少しずつ沈殿していく嫉妬という劣情が大きく育ち続けると……嫉妬男はいつしかモンスター化。その暴走が、職場を混乱に陥れることがあるのだ。

― [モンスター嫉妬男]職場で大暴れ白書【1】 ―




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