縮小する日本社会で生き延びるには「管理職より“兵隊”を目指せ」
「定年まで勤め上げられる」というフリーパスがやすやすとは通用しなくなった現代。しかし、そんな状況下でも、きっちり逃げ切りの青写真を描けている人は確かに存在する。先行き不透明な社会においても役に立つ働き方を実践する“逃げ恥会社員”になるためには? あまたの企業でリストラを含めた企業再生を担ってきた経営コンサルタントの中沢光昭氏に50代会社員の行く末を聞いた。
――50代会社員の処遇は今後、どうなっていくと中沢さんは分析されますか?
中沢:人口分布を確認すると現在、40代は約1900万人、50代は約1550万人、60代が約1850万人です。一方、10年後には40代は約1540万人、50代は約1900万人、60代は約1550万人と予想されています。つまり10年後には日本市場は高齢化とともに全体的に現在よりも縮小しているため、確実にポストは減っていくはずです。
――要するに管理職になれる50代も減っていくと。
中沢:はい、今はまだ、『いいなあ、●●さんはのんびりしてて。俺もああなりたい』みたいな60代がいるかもしれないが、それは60代より下の30~50代の労働世代が5000万人いるから成立しています。しかし、残念ながらその世代は10年後には4700万人まで減少することになります。
――労働人口の減少のあおりを今の40代が受けると?
中沢:そのとおりです。ちなみに10年前は5300万人いたので、10年ごとに5~6%も減っていく驚異的な減少トレンドになっています。そして、恐ろしいことに20年後は4000万人を切るレベルに急落することが確実視されています。
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