1000人調査から見えてくる、サラリーマンが感じるストレスの正体
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世の中にはあらゆる種類のストレスがあるが、サラリーマンにとってもっとも多いのは仕事に関するストレスだろう。近年、ストレス低減機能があるγ-アミノ酪酸の入ったチョコレート「GABA(ギャバ)」を発売するなど、健康を意識した商品開発にも取り組んでいるグリコが、サラリーマン1050人にアンケートを実施。その結果、仕事とストレスの意外な関係が判明した。
*アンケートは18歳~69歳までの全国で働く人男女1050人に実施。一般企業の社長150人、係長以上の管理職300人、入社1年目の新入社員(18歳~29歳)150人、新橋エリアで働く役職のない男性会社員150人、大阪で働く役職のない男性会社員150人、丸の内エリアで働く女性役職のない会社員150人と属性を分類する形で調査した。
まずは社長、管理職、新入社員と役職別に聞いたストレスあるあるに注目。仕事上のストレスを一番感じていたのは新入社員だ。
「長時間労働が是正されないと感じたとき」(82.8%)
「終電での帰宅になったとき」(74.2%)
など、仕事量に関する質問では軒並みストレスを感じる人が多かった。
中間管理職が一番ストレスを感じているシチュエーションも
「22時を過ぎての残業」(87.2%)
が突出していた。
生の声を拾うべく、SPA!でも新橋にて街頭調査を敢行すると「残業そのものは慣れてるけど、帰りが遅くなるのは勘弁してほしい……」(39歳・男性・電機メーカー)など、長すぎる労働時間への恨み節が多数。あらためて社会問題となっているサラリーマンの労働環境の悪化を裏付ける結果となった。
一方、社長はというと、やはりと言うべきかストレスは新入社員や管理職に比べ低かった。そんななか、この3つの属性のなかでストレストップだったシチュエーションは「やたら宛先が多いメールが来たとき」(48.2%)。関わる人間ややり取りの多さが、そのままストレスに直結することが伺える。
サラリーマンともなれば、仕事そのものだけでなく、それにまつわるあれこれでもストレスを感じるもの。こちらのシーンでも新入社員のストレスは総じて高かった。
「飲み会の幹事役」(73.4%)
「歓送迎会の準備が大変なとき」(72.8%)
など、仕事と同じぐらいストレスを感じていることがわかる。仕事以外ではなるべく会社の人には会いたくないというのが本音かも?
またNGワードが多く、ひょんな言葉でストレスを感じるのも新入社員の特徴だ。
「ゆとり世代呼ばわりされる」(50.7%)
ことが嫌なことは容易に想像できるが、実はそれ以上にストレスを感じているのが
「もっと頑張れよ」(65.9%)
「頑張っているつもりなのに、それが伝わっていないのかとヘコむ」(22歳・男性・IT)というのが理由のようだ。
そんな新入社員のストレス度を感じるシチュエーショントップ10を見てみると、
「『言われなくてもやっとけよ』と言われて行動したら、『勝手なことすんな』と怒られたとき」(86.1%)
「『分からないことは聞いてね』と言われたので聞いたら、『自分で考えろ』と言われたとき」(85.0%)
「失敗した理由を聞かれたので、理由を言うと『言い訳すんな!』と怒られたとき(83.7%)
がトップ3に。ただでさえストレス過多の新入社員、プレッシャーになるような発言は上司としては避けたい。
ちなみに管理職のストレス度トップ3は
「部署間の調整が上手くいかないとき」(78.8%)
「頑張っているのに、会社や部署が評価されないとき」(75.9%)
「上司と部下の板挟みになるとき」(72.7%)。
とサラリーマンの悲哀がもろに出る内容が占めた。自分ひとりではどうにもならないという無力感がひしひしと感じて、何とも言えない切なさが漂う……。
ここまで役職別のストレス度を見てきたが、続いてはエリア別。役職のない一般サラリーマンを対象に新橋・汐留・内幸町周辺の新橋サラリーマン、大阪府で働く大阪サラリーマン、東京・大手町周辺で働く丸の内OL、それぞれに役職別と同様の質問を行った。
すると総じてストレス度が高かったのは新橋サラリーマン。
「今日は早く帰ろうと思っていたのに、上司から飲みに誘われたとき」では72.1%がストレスを感じていた。対して同じ質問で55.8%とストレス度が低かったのは大阪サラリーマン。「大きな声で挨拶しないといけない」などの項目でも37.3%と、ストレスは低めだった。
また、丸の内OLが3属性のなかでストレス度トップになったのは、プライバシーに関連した場面。
「通勤途中で会社の人に遭遇したとき」(50.4%)
「居酒屋で会社の人と鉢合わせしたとき」(41.5%)
など、仕事以外で余計な気を遣いたくないようだ。丸の内OLのストレス度トップ3を見てもそれは顕著で、
「仕事のストレスで食べ過ぎて、太ってしまったとき」(85.1%)
「(仕事のせいで)予約している美容院・エステに間に合わないとき」(82.1%)
「同僚女性との人間関係が大変なとき」(82.1%)
など、仕事そのものよりも、それによって生じる事態に嫌気がさしている様子だ。
さらに「飲んでるときも仕事の話ばっかりする男にはウンザリする」(31歳・女性・アパレル)そう。ビジネスエリート気取って墓穴を掘らないように、男性は注意するべし。
最後にあらゆる部分で平均的にストレス度が低かった大阪サラリーマンは、どんな場面でストレスを感じるのかというと、
「話が『おもんない』人と長時間一緒にいないといけないとき」(58.3%)
「東京の人から『面白いこと言ってよ』と言われたとき」(51.9%)
など、「おもろいかどうか」に関連する理由が上位にくる。また
「横断歩道の信号がなかなか青にならないとき」(57.1%)
など、ムダに時間のかかることにもストレスを感じているという、“関西人気質”を力強く感じさせる結果が出た。
同じシチュエーションでも立場が変われば、これだけ受け取り方が変化するのがストレスの本質。「こんなくだらないことで!?」と思わず笑ってしまうようなことでも本人には大問題だったりする。それを知っておくだけでも、今までとはストレスの感じ方が変わってくるかもしれない。
<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
提供:江崎グリコ株式会社
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