更新日:2022年12月17日 22:38
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空前の売り手市場「’18年卒の就活は楽勝」は本当だったのか?

 昨年には学生に他社の選考を辞退させる「就活終われハラスメント」(オワハラ)も問題になった。 「内定を辞退した会社の人事から『名刺を対面で返してもらわないと困るから必ず本社まで来い』と迫られました。怖くてすぐ着信拒否しましたけど、行ってしまった友達は1時間罵倒され続けたそうです」(早稲田大学社会学部・吉田祥子さん・仮名)  記者の代では、そういった“オワハラ”を受けた際は、まだどこか他人に自慢する風潮があったが、今の学生は本気で嫌がるようだ。  かくして彼らは社会の荒波に揉まれて、たくましく成長していく。 「企業って、平気で嘘をつくじゃないですか。だから『じゃあ、こっちも騙してやるわ!』って思って、精一杯戦ってましたね」(慶応義塾大学・松田陽子さん・仮名)  内定が得られず自殺者が出ていた頃を考えると、学生にとってこれほど幸せな時代はない。 <取材・文/辻本力 行安一真(SPA!編集部)> ― 就活[売り手市場]のバカ騒ぎが止まらない ―
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