空前の売り手市場「’18年卒の就活は楽勝」は本当だったのか?
「エンタメ業界に絞って12社しか受けませんでした。先輩たちには『難関だぞ、もっと保険をかけろ』とアドバイスされたんですが、結局3社の最終面接まで進み、5月には早々と内定をゲット。なんか、鼻で笑っちゃいましたわ」(早稲田大学・男子学生)
1年で就活の雰囲気はここまで変わるのかと、今年で社会人2年目の記者も取材をしながら驚きを隠せなかった。ご存知の通り、昨今の就職活動は「売り手市場」と呼ばれている。記者のときでも「売り手市場でいいね」と大人たちに揶揄されたものだが、今年はそれをはるかに上回る“売り市場ぶり”のようだ。
実際、数字の上でもその傾向は顕著で、2月1日時点の就職内定率は’17年卒の2.3%に対し、19年卒は4.5%(リクルートキャリア「就職白書2018」)。早期内定が約50人に1人だったのが、今は約20人に1人という計算になる。
「大手で、年収1000万円以上が見込めて、そんなに忙しくない企業に入ることをマストに選んでましたね」(慶応義塾大学経済学部・庄司龍さん・仮名)
今回、入社を控えた学生を取材するなかで、ハイエンドの学生は、もう大手に入ることを当然視しているようだった。「福利厚生が手厚い」のは十分条件。繰り返すが、少ないエントリーシート提出数で、そのような大手の内定を複数得る学生が多かったのも大変印象に残った。
さらに「内定後、ホテルで5000円のランチをご馳走になっちゃいました」(一ツ橋大学商学部)と、景気のいい話は数知れず。「カフェでお茶」だった我々のときとは大きく事情が異なるようだ。
しかし、理不尽な目に遭うことも少なくなかったという。慶応義塾大学文学部・青柳弓子さん(仮名)が振り返る。
「選考の解禁日である6月より前に、ある企業に『面談』という名目で10回も呼び出されました。『学生と交流を図りたい』と言うのですが、実際は『面接』なんで断れないんです。しかも、こちらが相手に質問をする形式の『逆質問』を多用してくるので、相手を褒めていい気分にさせなきゃいけない。『キャバクラかよ!』と内心毒づいていましたね」
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