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気温差が激しい時期はうつ病になりやすい!? 『うつヌケ』作者・田中圭一の体験談

 自身のうつ病体験をはじめ、ミュージシャン、作家、編集者らさまざまなうつ経験者へのインタビューを漫画にし、33万部超の大ヒットを記録した『うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~』(KADOKAWA)の著者・田中圭一氏。サラリーマンと二束のわらじで漫画を描き続ける田中氏だが、うつ予備軍ともいえる春の不調については、経験があるのだろうか?
うつヌケ

『うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち』P21より

「僕の場合は、一度うつ病から脱したと思っていたのに、ぶり返しがきました。それで、原因を突き止めるべくいろいろ調べていたんですけど、うつの渦中にいたころに毎日つけていた、気温と精神状態の記録をグラフ化してみたところ、3月、5月、11月に大きな谷があることに気づいたんですよ。いずれも季節の変わり目で気温差が激しい時期だったんですね。春先も気温差が激しい時期ですし、環境変化と相まって不調になる人が増えるのがよくわかります。  余談だけど、気温差が激しい時期は、気持ちが不安定になる人が増えるので、SNSも炎上しやすい気がしています。だからそういうときは僕も炎上しそうなことは投稿しないようにしています。せっかく回復したのにそれで落ち込みたくないですしね(笑)」  このように、うつと言っても外的な要因が引き起こしていることも多いが、「原因がわかれば、怖さは半減する」と田中氏。 「『うつヌケ』を描いていて思ったのは、うつになった原因も、症状も、脱し方も、人それぞれだということなんです。いくつもの病院に診てもらった人もいれば、病院には行かずに回復した人もいる。仕事が精神的ストレスになっていたから、辞めることで回復した人もいれば、仕事が精神的支柱になっていて、仕事を続けることで回復した人もいる。症状と向き合って、自分にはどんな脱し方が向いているのかを、周囲の協力を仰ぎながら考えていくことできっと出口は見えると思いました」  現在心身に何らかの不調を感じている人は、いま一度自身の心と体に向き合ってみてほしい。 【田中圭一】 マンガ家。’62年、大阪府生まれ。’84年に『ミスターカワード』で漫画家デビュー。代表作に『神罰』『死ぬかと思ったH』など。手塚治虫作品のパロディをはじめ、多くの漫画家のパロディ作品でも知られる ― その不調[4月病]! ―
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

パロディマンガの巨星がマジに描いた、明日は我が身のうつ病脱出コミック

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