仕事

“残業代ボッタクリ”おじさんたちが「働き方改革」に苦言…俺らに死ねと言っているようなもん

残業おじさん

お荷物扱いはツラい…

 一方で、原田さんの勤務先も「働き方改革」によって残業を禁止した。昨年までは残業代が月収の五分の二程度を占めていたというのだから、生活水準を落とさざるをえない。それどころか……。 「私はまじめに残業していましたよ(笑)。なかには丸岡さんのように、ダラダラと居残って残業代を稼ぐおっさんもいたけどね。とにかく、残業代がもらえなくなったせいで、海外の美大に留学している息子への仕送りも厳しくなった。大田区内の自宅マンションも“高値のうちに”と売り払って、今は神奈川県内に中古の戸建てを買ったよ。なんか、悲しくなっちゃうよなぁ」  この安居酒屋には、まだ陽の明るいうちから安いビールとわずかなつまみで何時間も居座るような中年サラリーマンがほかにも十数人。 「みんな早く家に帰っても家族には煙たがられるわけ。昔みたいに派手に飲むカネもないから、こうやって安居酒屋に集っているんだろうね。なんつーかさ、俺たちだって自分らが“お荷物”ってことは、何となく感じているわけ。でも、これまで必死に頑張ってきたんだよ。尊敬しろとは言わないが、もう少し優しくしてくんねーかな。社会も、会社も、部下もさ……」  働き方改革によって、あぶり出された中高年サラリーマンたちの現実。彼らは会社や家族の“お荷物”なのか。とはいえ、だれにも“老い”は等しく訪れる。第一線で働き続けられるのはほんのひと握りだろう。超高齢化社会のニッポンにおいて、多くの人が行き場を失うときがくるのかもしれない……。<取材・文/森原ドンタコス> ― 不満続出! “働き方改革”のリアル ―
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