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日大アメフト事件で振り返る、世界の悪質プレー。 本場NFLでも…

レッドカード

FCバルセロナ所属のスアレスも噛みつき癖が…

 リーガ・エスパニョーラの名門、FCバルセロナに所属するルイス・スアレスは、タイソン以上の噛みつき癖があり、度々対戦相手に歯を立てている。ウルグアイ代表として出場した2014年のワールドカップでもイタリア代表選手を噛み、サッカーに関わる全活動を4か月間禁止された。アメリカではNBA、ゴールデンステイト・ウォリアーズ所属のザザ・パチュリアが、悪質なファールを繰り返すダーティプレイヤーとして知られている。彼のプレーを契機にルール改正が発表されるほどで、今年2月にも倒れている対戦チームの選手にのしかかり、物議を醸した。多くの関係者が故意であると糾弾したが、リーグはノーペナルティと判断。「メールしながら車を運転し、人を轢き殺したら刑務所行き。故意かどうかは関係ない」とは、ザザのプレーを良く知る有名監督の弁である。

アメフトの本場NFLセインツでも日大同様の指示が!?

 アメフトの本場、NFLでは2010年にニューオーリンズ・セインツが内部告発により、リーグから厳しい調査を受けている。対戦相手を負傷させた選手に、ボーナスを与えていたという嫌疑だ。調査の結果、汚いボーナスの存在は事実であったが、特に対戦チームの負傷率が高いというデータはなかったそう。つまり、プレイヤー達は餌をぶら下げられても、やってはいけないラインは越えなかったのだ。  オフザボールの状況で、背後からの不意打ちタックル。長いスポーツの歴史でも際立って悪質なファールであり、いかなる事情があっても許されてはいけないプレーだ。日本スポーツ界の今後のため、公正で常識的な裁きを期待したい。<文/金井幸男>
編集プロダクション勤務を経て、2002年にフリーランスとして独立。GETON!(学習研究社)、ストリートJACK(KK ベストセラーズ)、スマート(宝島社)、411、GOOUT、THE DAY(すべて三栄書房)など、ファッション誌を中心に活動する。また、紙媒体だけでなくOCEANSウェブやDiyer(s)をはじめとするWEBマガジンも担当。その他、ペットや美容、グルメ、スポーツ、カルチャーといった多ジャンルに携わり、メディア問わず寄稿している。
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