イケメンに貢いでも満たされない…私が普通のおじさんと結婚した理由
街中を歩いているとたまに見かける“美女と野獣”カップル。なぜ、いかにも普通の男性が彼女をGETすることができたのか(く、くやしい……!)。その理由を知る機会は少ないだろう。今回は、どのような経緯で付き合うことになったのか。普通のおじさんを選んだ女性から、その胸の内を明かしてもらった。
現在は主婦の森若祥子さん(仮名・27歳)。しかし2年前までは誰とも付き合った経験がなかったという。彼女は子どもの頃からジャニーズ系のイケメンが大好き。とはいえ、学校や近所にそんなレベルの高いイケメンはなかなかおらず、いたとしても自分には手の届かない存在だったのだ。
やがて森若さんは大学生になり、地方から上京してひとり暮らしを始めると、寂しさを紛らわせるように出張ホストにハマっていった。お金を払えばイケメンに会える……。
「最初はおっかなビックリ利用したのですが、怖い思いをすることもありませんでした。むしろ“ネットでポチればすぐにイケメンが家まで来てくれて、チヤホヤしてくれるなんて最高!”と浮かれてしまい、初体験も無事にイケメンホストと済ませました」
森若さんは医者の娘でお金は自由に使うことができた。普通の男性との出会いには目もくれず、好き放題イケメンホストに費やしていたそう。そんな森若さんも25歳になり、イケメン漁りにも飽きて時間を持て余すようになったという。
「彼氏と付き合うってどんな感じかな? という憧れもあって。でも、タイプだと思ったホストでも、5~6回指名するともうあんまり話すこともなくなってきて……。こちらから歩み寄らなきゃと思って、彼が好きだというグッチのコインケースやTシャツをプレゼントしたこともあるのですが、『これ欲しかったんだ、ありがと~』とそのときは喜んでくれても、その後に会ったときに使ってくれている様子はなくて。だんだんホスト遊びもつまらなくなっちゃったんですよね」
自分の人生にどこか虚しさを覚えた森若さん。そんなときに偶然入った近所のバーで転機が訪れる。居心地が良く、頻繁に通うようになる。そこのマスターは43歳でずんぐりむっくりしたおじさんだが、森若さんの話を何でもよく聞いてくれたんだそう。
「私が『この漫画が面白い』とか『あの映画が良かった』とか言うと、次に行ったときには必ずチェックしてくれていて、感想を語り合うのがだんだんお約束になっていったんですよ。そして帰り際に『僕、森若ちゃんのセンスのファンだから、また何かあったら教えてね!』って言われるのが気持ちよくて……それにマスターは、全然イケメンじゃないので(笑)、自分をよく見せる必要がないから気楽だったんですよね~」
イケメンホストに貢いでも満たされない…
“普通”の恋愛ってどんな感じ?
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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