メタボおじさんが綾瀬はるか似の美女と付き合えた「真夏の奇跡」
例年にも増して猛暑が続いている。気温35度を超える日も珍しくない。もはやすべてが嫌になってしまいそうだが、そんな中で運命の出会いを果たし、絶世の美女と付き合うことに成功した中年メタボのおじさんがいる。彼に起こった奇跡とは!?
デザイン会社に勤務する高柳光一さん(仮名・30歳・独身)は中年太りに悩んでいた。30歳を過ぎてから腹が出てくるおじさんは多い。とはいえ、このままではいけないと思い、最近はダイエットのため朝5時に起きてジョギングをするようになったのだが……。
「いつものように、マンションの入口を出てみたら、綾瀬はるか似の可愛い子が、汗をかきながらぐったりと壁に寄りかかって座っていたんですよ」
その日は朝から30度超えの暑さだった。心配になり声をかけてみると……。
「彼女も、このマンションの住人で数時間前にコンビニに行ったら財布を忘れてきたことに気づいて戻ってきたそうなんです。ところが、その間、どこかに鍵を落としてしまい、部屋に入れなくなって困っていたそうなんです」
スマホは持っていたのでマンションの入口に貼ってある緊急連絡先に電話をかけてみたが、合鍵を貸すことはできないようで、「自分で鍵屋さんを呼んで入って下さい」と言われてしまったそう。しかしながら、無情にも鍵屋を呼ぶと3万円近くかかることが判明。
合鍵は母親に預けてあり、電車で30分の所に住んでいる。そこで、誰かに電車賃を借りて行こうと思ったが、問題は朝5時ということだ。
「色々な人に連絡してみたけど、時間が時間なので誰もつかまらないって言うんですよ」
とりあえず、近くの自動販売機で水を買って手渡すと、彼女は何度もお礼を言いながら、あっと言う間に飲み干した。
「顔が真っ赤で汗もいっぱいかいていたんです。ツラそうだったので『電車賃は僕が貸します。でもその前に冷房の効いた部屋で休んでいきませんか? 熱中症になってしまいますよ』と言ってしまいました。当然、初対面の女性にそんなことを言ったら気持ち悪いだろうと思ったのですが、それ以上に緊急事態だと感じたので……」
最初は、かたくなに「そんな、大丈夫です! 悪いですよ」と繰り返す彼女だったが、やはり炎天下にさらされて体力を消耗していたようだ。
「彼女、慌てて立ち上がったらフラッとしちゃって……『本当にすみません!』と申し訳なさそうにしながらも僕の部屋に来たんですよ」
綾瀬はるか似の美女が自宅マンションの入口で…
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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