AKBグループのスマホアプリ「AiKaBu 公式アイドル株式市場」（以下、アイカブ）が、今年5月に「声優決定戦！エールファンディング」を開催。上位3人は、スマホRPG「ファイブキングダム―偽りの王国―」のキャラクター声優を務められるというコラボ企画で、見事1位を獲得したのがSKE48・都築里佳だ。 　都築といえば、ファンやメンバーのあいだで「二次元大好きアイドル」として知られている。SKE48内で二次元好きのメンバーだけが加入できる「二次元同好会」の会長であり、将来の夢も声優と公言している。それだけに、アイカブでは悲願の1位となったようだ。そこで、彼女にそのときの心境や担当キャラクターのこと、二次元についてなどじっくり話を聞いてみた。 ――まずは、1位になった気持ちを改めて聞かせてください。 都築：上位を争っていたメンバーが坂口渚沙ちゃん（AKB48）と三田麻央ちゃんと井尻晏菜ちゃん（ともにNMB48）で、みんなガチなんですよ。なぎちゃんとかとくに強かったし、NMB48の2人も勢いあって「こんなにすごいコたちのなかで、私1位になれないかな」って思ったりもしていました。でも、逆にいうとそんななかで1位になれたらすごいことじゃないですか！　それに、1位になるつもりでいなきゃ上位3人にも入れないな」って思って。動きが読めないなかで、毎日煽ってました。 ――「お願いします」と。 都築：はい。みなさんに任せているばかりじゃいけないので、私も頑張ってアプリ内の資金を集めて。1日忘れるだけで差が開いちゃうので、暇さえあればアイカブ開いて「今何位だ!？」って見て。必死でしたね。1位になれて本当に嬉しかったです。 ――都築さんは、今年も含め過去3回選抜総選挙に立候補していません。そんな中で順位がついて、自分の場所がわかったような感じがしますね。 都築：というか、SKE48の立候補メンバーの中で上位にあがっていたのが私しかいなかったので、いわゆる箱推し票なのかなと。あとは、「声優やりたい」ってずっと言ってたのも大きいと思います。SKE48のファンの方って、適材適所じゃないですけどそういうメンバーの思いをわかったうえで「ここではこのコを押し上げよう」って力を貸してくださるんです。そういうのはあるかなと思います。 ――頼もしいですね。みんなで同じ方を向いて導いてくれる。 都築：SKE48っていうグループは、ファンのみなさん込みで暖かいなぁって実感できました。 ――では、改めて聞かせてください。SKE48のファンってどんな存在ですか？ 都築：難しいなぁ……！　言葉にするとありきたりになっちゃいますけど、やっぱり“宝物”ですよね。メンバーのこと、SKE48のことを思って行動してくださる方たちを、宝と思わずなんと思うんだ！と感じます。自分の推しメンじゃなくても「こういうのやりたい！」って頑張ってるコを押し上げてあげたいって思えるのはやっぱりすごいですよね。 ――1位を獲れて、ファンのみなさんも喜んだでしょうね。 都築：「おめでとう」ってたくさん言ってもらえました。AKB48さんの握手会だと、当日券あるじゃないですか。だからアイカブで私を応援してくれてたけど、握手の券をとってなかった方とかは当日券で来てくださって「おめでとう！」って。「当日券だけど……」とか言っていた方もいたけど、いやいやいやとんでもない！って感じですよ。 ――そうしてこの度、「ファイブキングダム」に、都築さんが声を担当したキャラクター・ココが実装されました。髪型含めて都築さんの雰囲気が出ていますね。 都築：公式プロフィールの写真とかを参考にして、私に寄せてくれたみたいです。祝勝会のときにはじめて見せてもらったんですけど、衣装の色には推しサイ（メンバーカラー）のペパーミントグリーンと青を使ってくださっていて、1位だからって王冠も着けてくださって……そういうのを知ったときさらに嬉しくなりました。もともと女のコのキャラクターになるかどうかも知らなくって。 ――もしかしたら動物だったかも。 都築：かもしれないって思ってました！　ただ、ちょうどそのとき「劇団れなっち」（AKB48加藤玲奈が座長を務める劇団）でお父さん役をやってたんですよ。だからちょっと自信がついていて、「どんな役でもやらせてください！」って思ってましたね（笑）。結果、こんなにかわいいキャラクターが来たので、ありがとうございます！って言いたいです（笑）。 ――ちなみに、メンバーからは何と？ 都築：「劇団れなっち」の最中だったので、ほかのグループのコから直接言ってもらえました。ゆかるん（AKB48佐々木優佳里）は、私と同じくアイカブに立候補していた声優志望のコなんですけど、なのに「おめでとう！」って言ってくれて……嬉しかったですね。