更新日:2018年12月18日 21:45
恋愛・結婚

「婚活道場」に入会した40代草食男。ようやく取り付けたクリスマスデートの結果は?

ベタなサプライズで見事に撃沈

悪夢のクリスマス 「デート4回目に映画を観てから食事をするという、まるで恋人感のある展開。店を出ると、雪がちらほら降ってきて、近くの駅前のクリスマスイルミネーションがきらきらと光っていて、『まるでホワイトクリスマスみたい』と言うと、『うん』と彼女。このロマンチックな雰囲気に、絶対に脈があると思い込んだんです」  LINEで、クリスマスイブの食事を誘うと、『いいよ』とすぐに返信が。有頂天になった長谷川さんは「プロポーズしよう!」と決めて、婚活道場の主催者に「指輪を買いたい」と連絡すると、「バラの花も用意しろ」とアドバイスされ、ますますやる気に。  そしてクリスマスイブ当日。  赤いバラ一本を持って、表参道の洒落たフレンチレストランの個室で、わくわくしながら彼女を待つ長谷川さん。ジャケットのポケットに忍ばせている指輪の箱を確認しながら、シャンパンで乾杯してから、プロポーズするという婚活道場の主催者のアドバイスを心の中で確認。どきどきと心臓が鼓動すると、かちゃっとドアがあき、遂に彼女が入室。  彼女はいつものように、だぼっとした緊張感のないファッションで、立ったまま、長谷川さんに一言、こう言った。 「私、その気ないから」  驚いた長谷川さんに彼女は、「プロポーズするつもりだったの?でも私はそんな気ないから。友達でいいよ。こんな高いレストランで食事するのも、嫌だから、今度はいつもの居酒屋でね」と言って、帰っていった。  クリスマスイブの長谷川さんのプロポーズ作戦は、そこでジ・エンド。どちらにせよ食事代がかかるのでもったいない。彼は失恋の痛みを感じながら、たった1人で、予約した2人分のディナーをやけ食いをしたのだった。<取材・文/夏目かをる 取材協力/矢加部英達>
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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