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エロ紙芝居を生業にする女性の半生。性の目ざめは「保育園の時でした」



――飯田さんの作品には「立ちんぼ」が主人公の物語がありますよね。あれは実体験だったと聞きましたが。

飯田華子さん 飯田:初体験は15歳で、彼氏とだったんです。そのあと、新宿で「立ちんぼ」をするんですよ。

――ほうほう。

飯田:当時は「グレたい」と思ってたから。とにかく親の手のひらからこぼれてやろうと。初体験は彼氏としたから、もう街に立とうと思って。

――意味わかんないですよ(笑)

飯田:「そこで経験を積むんだ!」とか、たくさんそういった行為をしている人をかっこいいって思ったりしてたんですよ。

――その欲求はどこで収まりました?

飯田:欲というより興味が強かったので「だいたい知ったな」と思ったら、求めることはなくなりました。今は本当に何もない(笑)

――仏に近づいて行ってますね(笑)

エロを取り扱うということ


――エロのテーマにするのは難しいですよね。まして女性が。

飯田:エロは、私の中の強いテーマなんですけど、エロをフックとして使ってると思われることもあります。

――飛び道具として見られちゃう。もう一つ気になるのは、お客さんはギャグもエロも増やすよう求めますよね。それに応じていると飽和してしまいませんか?

飯田:この間の仕事が、お客さんの飽和にも応じなきゃいけない場だったんですね。年末だったから「メリークリ○リス」みたいなのも作っていったんだけど、あんまりウケなかったんですよ。

――中身がなくて、フックだけの作品になっちゃったんですね。

飯田:反省しましたね。

――桂枝雀がいうところの「緊張と緩和」の「緊張」の部分がなくなるとやっぱりダメなんですよね。

飯田:そうですよね。それ、心に留めておきます。

――表現の場で反応しながら、作品も変化や進化していくんですね。

飯田:そうですね。テキストを変えたりっていうのはあんまりないんですけど、読み方とか間の取り方とかは変わっていきますね。これからもどんどん変わると思いますし、この世界を追及していきたいです。

飯田華子
2006年より自作の紙芝居で活動開始、全国各地を巡業中。また、歌手・北村早樹子とのユニット「IKAZUGOKE」ではヒップホップに挑戦し、2017年にファーストアルバムをリリース。イラストや文章のお仕事も随時募集中。

取材・文/Mr.tsubaking
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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●飯田華子公式HP https://iidahanako.jimdo.com/





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