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セクシーなだけじゃないショークラブ「バーレスク東京」にサラリーマンや女性客が集まるわけ

MCが語るバーレスク東京の強みとこだわり

「見ていただいたら分かる通り、30代~40代の方が男性としては年齢層で一番多いかなという感じなんですよ。時間帯によるんですけど、早い時間帯、一回目のショーが始まる19時20分、二回目のショーが始まる21時20分、この時間帯はサラリーマンの方がすごく多いですね」。
バーレスク東京①

MCのクロトさん

 そう教えてくれたのは、軽快なトークで会場を盛り上げるクロトさん。彼はバーレスク東京の集客に、今やあらゆる世代に浸透した「SNS」の力が大きく寄与していると語る。 「タレント一人一人が個人的なアカウントを持っていて、毎日のように情報を発信しているんですね。可愛い写真であったり、出勤の情報などです。それを見て、『あ、行きたいな』という動きにつながっていたり。皆さんの口コミも集客の流れになっています」  来店客からの評価が高い同店のショーだが、そもそも何を主眼に置いてショーを作っているのか尋ねると、その根底には、現代社会で誰もが望む「ストレス発散」、そしてアイドル業界にも見て取れる「アマチュアを応援することのエンタメ化」があるという。 「皆で一緒にお祭り騒ぎができて、ストレス発散になればというコンテンツを作っているんです。僕達から一番伝えたいのは、元気を与えるエンターテインメント。タレントは皆プロじゃないんですけど、頑張っている姿をいちばんのエンターテインメントにしています」

一体感を大切に

 またクロトさんは、「楽しむ」ということ、そしてこれを共有する「一体感」を大切にしていると力説する。
バーレスク東京⑦

お客も参加できる一体感がバーレスク東京のこだわりだ

「最初はバーレスク東京って、エッチなお店なのかな?と思いながら来た人も、うちのショーを見てもらったら、そういうお店じゃなくて、一体感を楽しめるコンテンツなんだと気づいていただける。日頃、思いっきり声を出して応援しようなんてこと、なかなかないじゃないですか。爽快感とか、皆で一体感を作るということをすごく大事にしています。見ず知らずの人と肩を組んで踊ったりとか、そういう体験をしてもらうことで、楽しいの一個向こう側までもっていくことをコンセプトとしているんです」 ――ショーを見る。何かについて話し合う。お酒を酌み交わす。女の子にチップを渡す。バーレスク東京での過ごし方は人それぞれだが、取材中に目にした人たちは、皆それぞれ笑顔を浮かべながら、「その場にいること」を楽しんでいた様子だった。クロトさんが語ってくれたように「楽しもう!」という一体感が、確かにあるのだ。  誰に気を遣うでもなく、ハッピーな雰囲気に包まれながらお祭り騒ぎができる。なんとなく閉塞感に満ちた現代日本に暮らす人間の一人として、楽しさが満ち満ちているバーレスク東京には、そんなことを感じさせてもらう取材であった。〈取材・文・撮影/優希タカシ〉
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