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「応募してはいけない企業」の求人ワード。“少数精鋭”を謳うところは危険!?

幹部候補

 正社員採用って、元々長期的な人材を育成するためですよね。もしその人が優秀な場合、自ずと幹部、管理職になります。だから、まだ会ってもない求職者に対しての「幹部候補!」のメッセージは実にうさんくさい! これも未経験歓迎のケースで言ったように、意識の高い若者を巧妙に取り込むメッセージの可能性が極めて濃厚です。実はこれも、僕は引っ掛かってしまった経験ありです。
過酷な労働

写真はイメージです

 某人材系の営業職でしたが、直属の上司の口癖は、「人が休んでる時に働かないと、幹部になれないぞ」。僕と同期で入社した子曰く、「管理職じゃなくて、幹部って響きが良いよな。なりてえし」とのこと。彼は休日返上で働き、胃潰瘍になってしまったそうですよ。僕ですか? 約1ヶ月で辞めました。元々、幹部になんてなりたくないってことに気が付いちゃったんです。

人事ブログも要チェック

 これは求人ワードとは少し違うのですが、新卒採用の特設ページなどで、人事ブログを掲載している会社がよくあります。それは、ぜひチェックすることをおススメしたいです。過剰に「仕事って楽しい」のようなメッセージを添えていたり、スーツ姿で「埼玉のヤンキーか?」のような風貌をした、若い社員がガッツポーズとかしている写真がブログ上に乗っている場合は危険。体育会系企業で、創業者をカリスマとして崇める企業の可能性もある。  前に「終業後、自主的に勉強会をしています」とブログに書いていた企業に入りましたが、いやあの雰囲気、参りました。うまく説明できないんですが、なんでしょう。実力と意識の高さが比例していない社員の空気感。「愛読書は『ブランド人になれ!』です!」って感じでしょうか。 ============================= ――あくまで吉田さんの個人的な見解ではあるが、的を射ている気がしなくもない解説。吉田さんが21社目の会社に入社して数か月。今の職場は居心地が良く、楽しく毎日を過ごしているというが、求人サイトをチェックする日々は変わらないとのこと。 「完全に趣味です。もし今より良さそうな会社があれば、すぐに応募します!」  転職回数こそ多いが、実際に職を得ている吉田さん。これはこれで才能だろう。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉
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