YouTuberが逮捕される時…「スクランブル交差点にベッド」よりエグい5人
連日報道されるYouTuberの炎上騒動。先日もチャンネル登録者数が130万人を超える人気YouTuber「ジョー」が、『スクランブル交差点にガチベッドで寝てみた』(3月28日投稿)という動画をアップ。混雑する東京・渋谷のスクランブル交差点の中心に、ジョーが寝そべったベッドを4人がかりで設置、事故につながりかねないこの迷惑行為を受けて、警視庁の渋谷警察署が事情聴取に乗り出すなど騒動となった。
長谷川和輝は長距離ドライバーのかたわらで、サービスエリアでの食品レビューなどを中心に今も活動しているYouTuberだ。チャンネル登録者数は約2万4000人とそこそこ。
そんな彼が問題を起こしたのは2016年12月。なんとヤマト運輸の営業所にチェーンソーを持って訪問。「おいさっさと荷物出せや!」などと大声をあげ、男性従業員を脅迫したとして、三重県警に逮捕されたのだ。動機として「自分の留守中に配達員が代引きの荷物を持ち帰ったこと」に腹を立てたそうだ。
営業所での問題の動画と関連する一連の動画は削除済みだが、その動画では犯行に使った黄色のチェーンソーを自慢げに振り回す様子も収められていた。後に騒動の謝罪動画をあげ、今は健全に活動している。問題の動画は完全な炎上目的ではなかったようだが、いくら頭にきたからとはいえ、ホラー映画よろしくチェーンソーを振り回していいはずがない……。
「うざろんぐ」こと永井康友は、2015年から活動していたYouTuberで、当時のチャンネンル登録者数が1000人前後しかなかった弱小YouTuberだ。
彼が問題になったのは、2018年11月3日に投稿した『青春18きっぷで日本横断の旅をする』という動画と一連の旅動画だ。一見すると無害に見えるが、なんとその旅の資金を空き巣で得ていたというのだ!
当時28歳の無職だった永井は神奈川県に住む会社員の家に侵入し、パソコンや掃除機など2万6000円相当を盗み、それを売り払って得たカネを旅の資金にあてていたという。後に警察に逮捕されたときには、他にも20件ほど犯行に及んだと供述したそうだ。働かずに夢は追うので窃盗に及ぶなど身勝手が過ぎる話だ。現在はチャンネルの名称を「リスタート【RE start】」に変えているが、動画は一つもない。
「AAAjoken toys(とりぷるえーじょーけんといず)」こと城ノ下航は、幼児向けの日本の知育玩具レビューを中心とした人気YouTuberで、現在のチャンネル登録者数は360万人を越えている。
その人気から約4億円という莫大な広告収入を得ていたと言われる城ノ下だったが、今年1月21日に乾燥大麻31gを所持していた疑いで愛知県警豊田署に逮捕され、ファンたちの間で大きな衝撃を呼んだ。
逮捕後、城ノ下は容疑を否認しており、現在も調査中。本人はかつてTwitterで自身のパニック障害について語っていたが、そうした精神的苦痛から逃れるために大麻に手を出してしまったのだろうか。動画を見た子どもたちからの広告収入で大麻を購入していた可能性もあり、なんともやるせない気持ちになってくる……。真相究明を待つばかりだ。
「デイジー」こと自称広告業の西坂大治は、尿で煮た煮卵を食うといったゲテモノ食品のレビューなどの過激な動画を投稿し続けているYouTuber。チャンネル「KakkeeeVlog Daiji デイジー」の登録者数は約9000人と少なめ。
西坂は2017年8月30日に投稿した『覚醒剤 いたずらドッキリPrank』という動画が原因で、福井県警に2017年の9月8日に逮捕されている。動画の内容は、ガタイも良く両腕に入れ墨をした“いかにも”な風貌の西坂が、交番の前で小袋に入ったグラニュー糖を落とし、それを覚せい剤と誤認させて警官から逃げる、というものだ。
問題の動画はすでに削除済みだが、当時は120万回以上再生されるなど、爆発的に炎上した。逮捕後はチャンネル内で特に謝罪動画をあげている様子もなく、自分の尿に偽装したパイナップルジュースを撒いた雪を自ら食べて通行人を驚かすドッキリ動画などを、悪びれずに投稿し続けている。
YouTuberの炎上事件として世界的に悪名を轟かせたのがこのローガン・ポールという男だ。チャンネル登録者数が1895万人を超えるなど、その注目度は世界トップクラス。しかし彼が日本でやらかした迷惑行為の数々に、世界中が幻滅している。
2017年12月に来日したローガンは、「ホテルの壁に果物を投げつける」「トラックの後部に勝手に乗る」などの迷惑行為を連発。最悪だったのが、富士の樹海で偶然見つけた自殺者の遺体を、嬉々として撮影し投稿したことだろう。これには世界中からバッシングが相次ぎ、後に謝罪動画をあげたものの、今も元気にYouTubeで活動を続けている。
――2018年の小学生の「将来つきたい職業」で第3位にランクインしたYouTuber。しかし、こうした炎上目的の迷惑・犯罪行為を撮影し続ける者が多いのも事実。再生数の前に、まず人に迷惑をかけないことを徹底してほしい限りだ。<文/A4studio>
※情報は執筆時(2019年4月15日)のものです
動画の再生数とリンクするYouTubeの広告収入の仕組みゆえ、過激な動画で再生数を稼ごうとするYouTuberも少なくない。今回はそんな彼らが起こした“事件”を振り返ってみよう。
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