仕事

部活で怒鳴りちらす50代教師。昭和的な指導は古い? 正しい?

指導方針の違い、それとも老害なのか

 しかし、そういった意見を述べてもS先生は最後まで持論を曲げようとしなかったという。 バレーボール 「まあ、ウチの学校にも未だに生徒を叩いたりする教師はいるので、そういった現状を考えるとS先生なりにちゃんとした指導をされているのでしょう。中学であのような高校のバレー強豪校みたいな指導は不要だと思っていますが、S先生の指導の賜物なのか彼の生徒たちは精神面な強さを感じますし、そこは私も認めています。だから、単に世代的な考えの違いだけでなく、その辺の意識の隔たりもあるかもしれません」  ちなみにベテラン顧問の中学校とは今も練習試合を頻繁にしているそうだが、大井さんのクラブが負けることのほうが多いとか。 「最初のころは連戦連敗でしたが、ここ1年ほどは勝つことも増えたので実力差は縮まっているはずです。指導のアプローチ方法はほぼ真逆なのに、成績に大きな差はありません。それ以上にウチは途中で退部する生徒はほとんどいないので、そこは胸を張って言えるところですね」  学校のように閉鎖的な環境の職場は、ベテラン社員の老害化を招きやすい。もちろん、ベテラン世代でも人格的に素晴らしい人物は大勢いるが、20年前、30年前に正解だったやり方が今も通用するとは限らない。  つまり、世代が違えば考え方が異なるのも当たり前。やれ「老害だ」「今の若者は」と文句を言うのではなく、まずは違いを認識すること。対立ではなく互いに理解することが必要だ。<TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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