「KEIRINグランプリ2024」有力選手に不安要素?静岡競輪マスターの「競輪予想漫談師」が徹底解説
一発勝負で賞金1億4000万円。師走の寒さも忘れる熱きバトル、競輪界最高峰のビッグレース「KEIRINグランプリ2024」が、12月30日(月)に静岡競輪場で開催される。
そこで今回は「静岡競輪のことならこの人に聞け!」ということで、静岡競輪場をメインに予想漫談師として活躍中の「店長」氏に、レースのカギを握る注目選手から展望、具体的な車券作戦まで徹底解説してもらった。さらに、29日に行われるガールズグランプリに関しても聞いたので、ガールズファンも必読だ。
今回の出場メンバーでグランプリ優勝経験があるのは脇本選手と古性選手の2人。脇本選手は直近のG1を、古性選手は今年2つのGⅠを制しており、その2人がラインを組むとあって注目を集めているが、店長氏はこの2人をどう見ているのだろうか。
「たしかに今の古性選手は競輪界最強と言ってもいい選手ですよね。古性選手がラインの一番前で自力自在に戦う時とか、先行してくれる選手の後ろを回った時に4着以下に沈むことは考えづらいです。ただ今回、前を走る脇本選手が厳しい展開になった時に、古性選手は簡単には切り替えられないと思うので、共倒れの危険性も十分あるんじゃないですかね」
昨年8月のオールスターで大怪我を負い、それ以降も何かと体調不良に悩まされることが多かった脇本選手。現時点では、ほぼ回復しているとはいえ、やはり少々不安要素は残ると店長氏は語る。
「脇本選手の体調は思ったよりは戻っていますね。私、戻るとしても全盛期の8割くらいかと思っていたのですが、競輪祭でも別線が強いなか優勝していますし、9割は戻っていると言えるのではないでしょうか。ただ、競輪祭の時は寺崎選手が主導権を取って脇本選手は番手から発進していますが、グランプリは当然自力なので少々不安要素が残りますよね」
今回の並びは、脇本選手と古性選手の近畿ライン以外に、眞杉選手と平原選手の関東ライン、北井選手と郡司選手と岩本選手3車の南関ライン、そして、単騎が清水選手、新山選手の2名となっている。
「関東ラインの眞杉選手は、後ろの平原選手を引っ張ろうっていう気はないと思うんですよね。眞杉選手が引っ張るレースになっても、今の平原選手は番手から出ていくことができないはずなので。仮に眞杉選手がムチャ駆けしても、平原選手は勝ちきれないので無駄駆けになっちゃう可能性もあるかと。なので、眞杉選手自身が勝つ走りをすれば、平原選手にもチャンスがあるという仕掛けをすると思います」
また、唯一3車となる南関ラインについて、「ラインの強みをしっかりと活かした王道の走りをする可能性が一番高い」と店長氏は予想する。
「今年もさらに賞金が増えているので、もちろん全員が優勝したいハズですが、自分じゃない場合はせめて自分のラインから勝者を出したいという思いも当然あるでしょう。そんな“ラインの走り”をやるとしたら、南関ラインしかないと私は考えています。そうなると郡司選手が圧倒的に有利になりますよね」
次に単騎の清水選手と新山選手に関して。単騎はラインの強みがない代わりに自由に立ち回れるのがメリットとなるが……。
「単騎で勝つとなると、良い位置を取って展開が向いた時に捲りで決める感じになると思いますが、眞杉選手も中団以内がほしいはずなので、位置取りでバッティングする可能性があります。バッティングしないところで一番良い位置はどこか考えると、脇本選手よりは前となりそうですが、よくても6番手くらい。南関がブン駆けするかもしれないし、中団を眞杉選手に取られるかもしれないと考えると、その位置から単騎の選手が捲って勝つのはちょっと考えづらいですよね」
有力選手に不安要素?
「3車の強み」を活かす南関ライン
単騎の2選手はどうなる?
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
記事一覧へ
X(旧Twitter):@sagyosakurai
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ