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新卒から3年以内に辞めた人たちの末路。収入は大手時代の三分の一に…

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売り手市場に潜む罠

「彼は慶應法学部を出て我が新聞社に入社、1年目はお約束で地方に飛ばされるのですが、奴は3年目で大阪に配属された前途明るい新人でした。しかしいかんせん、頭が硬い。自分の考えを曲げないだけでなく、人に押し付けるような奴でした」  こう話すのは大手紙の在阪支局の記者。有能だった新人に何があったというのか? 「小さな詐欺事件を持ち込んできては『被害者の気持ちをわからないのか!』と上司に食ってかかり、ボツにされると烈火のごとく怒り狂っていました。正義感が強いといえばそうなのですが、裏どりも甘く、ネタ元も信用できない。彼は『マスコミは腐っている』といって会社を辞めたのですが……」  こうして、会社に三行半を突きつけて辞めた新人記者。今頃は立派なジャーナリストになっているのかと思いきや……。 「某地方の暴力団が関わっているとされる総会屋まがいの団体に近づいて、企業脅迫のようなことをやりながら生計を立てているともっぱらの噂になっています。小遣いをくれたり、飯を食わせてくれた人の話を信じて、週刊誌にネタを売り込んだりしていたようですが、どこからも相手にされず、結局そうなったのだとか。正義感が強いのはいいですが、盲信的になるがあまり、事実が見えなくなる男なんです」  会社の威光に気がつかず、思い上がりや、過度な自信から明るい未来を失う若者たち。売り手市場に潜む罠、とでも言うべきか……。<取材・文/山口準>新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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