仕事

仕事でのコミュニケーションに悩む人たちの解決策!? “ウケる”話術とは

営業マンがすぐに使える便利なフレーズ「いい意味で…」

 ただ、なかなか相手の本音を探りにくい場合などは、「こんな質問をして不快な思いをさせてしまったらどうしよう」といったブレーキをかける気持ちも働きがち。  友人同士なら自然とやっているようなコミュニケーションも、ビジネスシーンだと難しく感じるケースは多々あるが、そうした際は事前にSNSの情報を活用するのもオススメだという。 「SNS自体が基本的に承認欲求を満たすためのものなので、そこにその人の価値観が隠れていますよね。特にSNSのアイコンは価値観の塊。あくまでも僕の個人的な考えで一概に言えませんが、少なくても“誠実に見られたい人”は、ナイトプールでビール片手にピースしている写真とか絶対載せないと思うんで(笑)。  そう考えると、その人に刺さりそうな言葉や興味のある話題がある程度予想がつきます。アイコンに自撮りを載せている人は自分に自信があるという現れであることが多いですし、似顔絵やペット、景色などの画像の人は自分に自信のない人が多いです。もちろん、全てがこの通りでないとは思いますが」
会議

※画像はイメージです。Photo by Adobe Stock

 さらに、笑いのメカニズムでも重要な役割を果たす“枕詞”を工夫することで、より相手の本音を引き出しやすくなるようだ。 「『水曜日のダウンタウン』(TBS)で“「いい意味で」をつければどんな悪口でも怒られない説”がありましたが、実際に営業でも『いい意味で』はすごく使えます。『これ変な意味に聞こえたら申し訳ないんですけど』と言っておけば、変なこと言ってもいいんです(笑)。嫌な思いさせちゃったかな? という時、後付けで『逆にそこがすごくいいと思うんですよね』と、急に切り替えるのも有効。ただ、本人のフォローだけでは限界もあり得るので(笑)。可能ならうまくつなぐフォロー役の人とペアになって、1対2で回せるといいですね」  こうした便利な表現を普段からストックし、フォロー方法を熟知していれば、もし変な空気になってしまった時もある程度安心だし、相手に対して積極的になれそうだ。 「ただ枕詞も使いどころがあって、いじる時やリスキーな言葉を使う際はギャップで中和されますが、こっちが攻めの場合、『申し訳ないんですが』『恐縮ですが』という枕詞は相手を構えさせてしまう。テレアポなど営業で悩んでいる人は『ちなみに』を使うのが正解ですね。『ちなみに日程空いていますか?』とか、聞きにくいことも聞きやすくなりますから」  最後は上司や取引先との関係性を深め、心の距離感を計る物差しとして役立つ、飲みの席で呼び方を段階的に変えるという小ワザも。 「普段は苗字に役職やさん付けで呼んでいる人に下の名前にさん付けで呼ぶ。さらに『兄さん(姉さん)と呼んでいいですか?』とか聞いて、それで違和感なく接してもらえたら冗談もかなり通じる関係ですね。  男性から男性へのボディタッチも効果的で『兄さんお願いしますよ!』みたいな感じで、自然に肩叩けたら大体なんでもアリ。最悪、冗談で頭をツッコンでも許されるかも。ちょっと言い過ぎかもしれないですが(笑)。そこまでいけたら理想的ですね」  職場での息苦しいやりとりや真面目すぎるビジネスコミュニケーションに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてほしい。<取材・文/伊藤綾、撮影/藤井敦年>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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「ウケる」は最強のビジネススキルである。
上司と部下が本音で話をしない、若手の社員がすぐに会社を辞めてしまう、営業先で面白い話ができない……。仕事の悩みを「笑い」で解決するためのノウハウがつまった一冊。
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