身長180センチのウクライナ人女性が伝えたい、日本人の“外国人”に対する誤解
2024年5月から6月にかけて、X(旧:Twitter)上で「#デカ女ブーム」というワードが突如流行し、連日トレンド入りする事態になった。これまでも“界隈”で一定の人気を集めてきた高身長の女性たちだが、その日常生活とは一体どのようなものなのか?
ウクライナ出身の美女コスプレイヤーとして話題のネトーチカ(アニャ)さんは、身長180センチ。当事者目線で実生活での「あるある」や、ならではの「悩み」などを語ってもらった。
今回話を聞いたのは、身長180センチのネトーチカ(アニャ)さんだ。前回の記事に引き続き、ウクライナ出身の美女コスプレイヤーとして話題を振りまく彼女に、当事者目線で実生活での「あるある」や、ならではの「悩み」などを語ってもらった。
――前編記事では来日されてコスプレイヤーとして活動を始めた経緯をうかがいました。日本では東京以外に地方観光などもされましたか。
ネトーチカ:北海道は気候がウクライナに近くてとても良かったですし、秋田・青森もお気に入りです。雪景色の露天風呂も楽しみしました。
――やっぱりウクライナの方からすると日本は暑いですか。
ネトーチカ:東京の夏はクレイジーです。東京の冬はウクライナ人からしたら春みたいなものですね。オデッサは3月でも雪が降ります。ウクライナにいた頃、オデッサ生まれの私には南部出身者のプライドやアイデンティティがあったのに、日本の友人に「いや、オデッサもかなり北だよ」と言われて、ショックを受けました。
――八尺様や「ファイナルファンタジーVII」のティファ、「バイオハザードヴィレッジ」のディミトレスク夫人といったコスプレでもバズっていましたね。すっかりネットアイドルのようなかたちで有名になりましたが、東京のような人が多い街を歩くのは大変では?
ネトーチカ:基本オタクなので、ウクライナの頃からあまり外に出歩きたくないんです。日本でもほとんど家にいます。
――本当にシャイなんですね。ナンパされたことはありますか?
ネトーチカ:ウクライナは、もともと他人との距離感が近いので普通の男性も声かけてきますけど、日本は危なそうな人しか声をかけてこない気がします。ウクライナ語で喋っているのに無視して日本語でワーワー言われて……困ります。東京は面倒くさいです。
――出不精とのことですけど、通勤電車で怖い思いをしたことも?
ネトーチカ:日本で電車に乗ると、ちょうど私の胸のあたりにおじさんの顔がくるときがあって、そういうときは危ないなと感じます。おじさんにいきなり写真を撮られてダッシュで逃げられたこともありますから。
――身長高くてちょっと得したみたいなエピソードも頂いていいでしょうか……ポジティブなものを。
ネトーチカ:高い木に登って降りられなくなった猫を保護しようと、近所のおばあちゃんやお巡りさんが手をこまねいている場面に遭遇したことがあります。「掴まえてくれません?」と言われて、猫を抱き抱えたときはスーパーマンみたいな気分を味わいました。
東京の冬は「ウクライナ人からしたら春」
日本は危なそうな人しか声をかけてこない
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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