更新日:2023年04月20日 12:27
恋愛・結婚

街ブラ番組丸パクリのデートコース…女子ウケする/しないの境界線

「俺はデートマスターだ!」と豪語するも…

 井上歌子さん(仮名・26歳・契約社員)は行きつけのスナックで知り合った常連客のNさん(仮名・40代前半・不動産業)からデートに誘われた。 「Nさんは陽気で、スナックのお客さんや従業員を連れてバーベキューに行くようなアグレッシブなタイプのおじさんですね」  そんなNさんから「俺はデートマスターだから。俺のデートで喜ばない女はいない」と自信満々に言われ、試しに誘いを受けてみることにした歌子さん。 「そこまで言うならお手並み拝見と思い、デート当日に待ち合わせ場所に向かうと、いきなり梅干しサワー専門店に連れて行かれて、お!と思いました」  なかなかインパクトがあって良い店選びだなと思った。だが、歌子さんはすぐにあることに気づいた。 「あぁ、でもこの店テレビで見たことあるなって。次におしゃれなブックカフェに連れて行かれて、そこで確信しました。Nさんは『モヤモヤさまぁ〜ず』(テレビ東京)で紹介されたお店をそのまま回っているだけだって」

“俺の手柄感”がウザすぎる!

 最初こそ心の中では冷ややかに笑いつつ、Nさんに合わせてあげていた歌子さんだったが……。呆れを通り越し、堪忍袋の緒が切れた。 「したり顔で『どう、俺の店選び。さすがデートマスターでしょ?』とドヤるNさんにだんだんイラッとしちゃって。作り笑顔をするのも疲れてしまって」  ただ番組で紹介された店を巡っているだけなのに、“俺の手柄感”が強く、偉そうな態度のNさんに対して歌子さんは……。 「次の店に行こうかという時に『はいはい、どうせ次はカレーうどん屋さんに行くんでしょ? あのトロロが入っているヤツ』って先に言ってやったら、バレていたことがよほど恥ずかしかったんでしょうね。顔を真っ赤にして怒りながら帰ってしまいました」 街ブラ番組2 それから歌子さんは、気まずくてなかなかスナックに行けないでいるそう。  街ブラ番組を参考にしてお店選びをすることは決して間違ってはいない。最初に「実は、テレビで見たんだけど」と正直に言うことが大切なポイントのようですね。<取材・文・イラスト/鈴木詩子>
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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