ブログ市長『日本中の自治体が公務員に騙されている!』

◆日本中の自治体が公務員に騙されている!

西村:市政ってどうすれば変わるんでしょうかねぇ?

竹原:わからない。でも、民間経営のスタイルを取り入れられれば劇的に変わると思う。役所みたいに仕事もしない人に給料を出す会社はないよ。しかも、給料体系は全国の社員50人以上の企業の平均額と、市が勝手に決めている。従業員(正規)が50人以上の会社なんて、阿久根市にはないですからね。

西村:ないんだ(笑)。

竹原:そもそも退職金が3000万円とかふざけてる。阿久根市には退職金をもらえない会社だってたくさんあるのに、「国が決めたこと」と職員は言う。しかし、実際にはそれは国ではなく、市議会で決めたことだから。そうやって、日本中の自治体が公務員に騙されているんだよ! 身分を利用し組織ぐるみで、市民や政治家を騙し、楽に収益を確保する状態を作ってきた。ハッキリ言って、これは詐欺。民を役人の上にするのが民主主義なのに、自分たちに都合のいい部分は使い、都合の悪い部分は「ルールだから」といって無視。敵は公務員なんだよ!!

西村:市長が敵は公務員って(笑)。

竹原:例えば、ソ連をみてもわかるように共産主義国は破綻する。いま日本を破綻させようとしているのは公務員。だから実は、日本は共産主義社会なのさ。税収を上げるとかのごまかしは必要ないの。私もお金を貰っているわけですから、別に自分のやりたいようにすることが目的じゃないです。

西村:でも、職員はしたいことをしてお金をもらっている?

竹原:自分たちの立場を、したいことをする方向に持って行っている。「間違った方向が楽だったからもう一回間違えよう」の繰り返しで公務員社会ができているから、公務員が都合のいい状況をつくり出せる立場を変えないといけない。役人のなかには法律を自分の都合のいいように解釈する連中がいるんだよ。給食のおばちゃんだって仕事がなくなったら退職してもらう約束で採用しているのに、実際にそういう状況になると「早期退職で退職金を上乗せしろ」とか言う。呆れてモノも言えないよ。

◆市長という仕事なんてろくなもんじゃないよ

西村:公務員改革でうまくいった例ってあまり聞かないですよね?

竹原:うん。でも、役所が生き残るためには民間企業と同じ経営をしないと。本当は民間の経営者が市長になればいいんだけど、そういう人になんかならないから。

西村:民間のほうが稼げますしねぇ。そもそも政治家になりたい人にはろくな人がいないですよ。

竹原:でも、私は自分を政治家だと思ってないよ。全然意識していない。給料もらって仕事をするのは当たり前で、給料に見合う仕事をしなきゃいけないはずなんだよ。こんな楽な仕事なんだから、本来は給料を下げなきゃいけない(*6)んだけど、条例で決まっているから下げさせてくれない。これって本当はまずいんだよ。だから、ルールを公務員以外が決められるようにすればいい。それが本当の意味での民主主義。仕事しない人は給料が低いのは当前でしょ!?

西村:でも、弱者の論理だと、何にもできない人が失業したら可哀想という部分があるんじゃ?

竹原:そういう人は生活保護を貰えばいい。手を出して「ちょうだい」と言えば、周りも「しょうがない」と納得する。でも、仕事のできない公務員が法律的な権限を利用して、苦労して稼いでいる人から抜き取ろうとするのは、けしからん! そういう連中が幅を利かせば、この国は潰れるの! もし、私のやったことで市民の生活が良くなれば、ほかの役所も同じことをせざるを得なくなるはずだから。本当はね、私も悪者にまでなって行動したくはないんだよ。まぁ、誰かに認められたいとも思っていないけどね。

西村:でも、結果を出せば認められるんじゃないですか?

竹原:そういう部分には興味はないよ。悲しさを消すために仕方なくやり続けていることだし。だから私がいなくなった後に社会が少しでも良くなっていてくれれば、この切なさのごまかしの材料としても上等かなと。だいたい、市長なんてろくなものじゃないよ。

西村:じゃあその悲しみや辛さが解決したら、達成感に溢れて急に辞職とかもあり得ると?

竹原:わからない。でも、自分の気持ちが解決すれば、皆さんから見て途中でも辞職すると思いますよ。

ひろゆきが感じた市長は?

 いや~、やっぱり変わった人でしたね(笑)。公務員の給料を下げたり、職員を減らしたりする公務員改革は、ほかの自治体でも成功していないことです。これまで誰もできなかったことだし、改革をするために今までと違ったことをやらないといけないのは当然ですよね。なので、いろんな方法を試行錯誤する市長のやり方は正しいと思いますよ。

 新しいことをすれば、反発もあるのは当然ですから、実績を出すまでは評価が低いのはしょうがないことです。

 でも、やり方がちょっと偽悪的すぎる感じもしますよね。市長は思ったことを口に出してしまう人なんですけど、発言により公務員改革が阻害される可能性があるのはもったいない。発言をせずに公務員改革の実績だけを評価されていれば、数年後には実績を残して評価が180度変わっている可能性は高い。僕は市長の公務員改革には期待してますよ、はい。

*6・給料を下げなきゃいけない
平成19年度決算における阿久根市長の年収は1000万円以上。市長や市議の報酬額は、各自治体で決められ、変更には条例を変える必要がある。日本は海外と比べて高額とされ、例えばカリフォルニア州では州法で人口3万5000人以下の都市(阿久根市は約2万4000人)は年収360万円以下と決められている

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●竹原信一氏
’59年生まれ。防衛大学進学後、航空自衛隊に入隊。’88年退官後、親の経営する建設会社にで取締役を務め、’05年に市議会議員、’08年に市長当選。公式ブログ(http://www5.diary.ne.jp/user/521727/)

●西村博之氏
’76年生まれ。2ちゃんねるの元管理人で、現在はニコニコ動画運営。本誌連載『ネット炎上観察記』を執筆中。著書は『』(小社)など

取材・文/杉原光徳




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