更新日:2023年04月27日 10:45
恋愛・結婚

自分に無関心の妻と熟年離婚したけれど…残されたのは家のローンだけ

熟年離婚の揉め事は“カネ”。家の貯金額は逐一チェックを

50代になる憂鬱

同居期間別にみた離婚件数の比較(厚生労働省・人口動態統計より)

 近年、離婚数は横ばいだが、「熟年離婚は増加傾向にある」というのは、離婚110番主宰の澁川良幸氏。厚生労働省の人口動態統計では、5年未満の離婚が減り、30年以上が増加している。 <同居期間別にみた離婚件数> 平成7年 30~35年:3506組 35年以上:1840組 平成30年 30~35年:5030組 35年以上:6134組  その主な原因は「介護」だという。 「介護の大変さをニュースなどで目にする機会が増えている今、親の介護を妻に頼める時代ではありません。ましてや夫婦関係が“他人”と感じられるまで冷え込んでいる場合、なぜ他人の親の介護をしなくてはならないのかと、離婚を決意させるトリガーとなるのです」(澁川良幸氏、以下同)  そして、いざ熟年離婚となると、揉めるのが財産分与。 「若い夫婦の場合は、価値観の相違や親権などが争点となりますが、熟年離婚の場合はほとんどお金がメイン。当然、退職金は大きな財産ですから、定年直後の離婚も珍しくありません」  仕事もカネも家庭も、一気に失いかねない熟年離婚。 「冷え切った関係性を再構築するのは容易ではない。だからこそ、せめて家庭の資産や預貯金を把握しておくことです。妻に任せっきりにしておくと、最悪、預貯金さえ財産分与で消え、離婚時に一文無しで放り出されます」  定期的な通帳チェックを!
50代になる憂鬱

離婚110番主宰・澁川良幸氏

【離婚110番主宰・澁川良幸氏】 離婚に特化した相談所を立ち上げ、現在は心理学を応用した離婚カウンセラーとして、多数のメディアに出演。著書に『幸せになる離活』(大和出版) <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!11月26日発売号の特集「50代になる憂鬱」より
1
2
週刊SPA!12/3・10合併号(11/26発売)

表紙の人/ 岡村隆史

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
おすすめ記事